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海外

書評|生物、企業、都市に共通するスケールの法則|Scale by Geoffrey West

書籍の中でもきちんと科学的に検証された題材を読むのが大好きです。科学的に検証されたというのは推測ではなく事実や多くの事例に基づいて論証されているという意味です。例えば社会経済学で様々な疑問に切り込んでいる『ヤバい経済学』とか進化生物学の観…

ケンブリッジ大学のインクルーシブ・デザイン・キット(多くの利用者を包括的にとらえるアプローチ)

原文:"What is inclusive design?" by Engineering Design Centre, Department of Engineering, University of Cambridge 全てのデザインにおける決定はユーザーを含むか含まないか潜在的な判断がある。インクルーシブ・デザインはユーザーの多様性を理解す…

海外ニュースまとめ|1パーセント経済/クラウドファンディング/アジアナンバーワン/検索のエコロジー/オープンオフィスとジェンダー

ちょっと面白い海外ネタをピックしました。

イギリスのバークレイズ銀行におけるサービスデザインの事例

イギリスのデザインエージェンシーであるRawnetがイギリス三大銀行の一つでクライアントのバークレイズ銀行のサービスデザイン部門のディレクターであるClive Grinyer氏へのインタビューをYouTubeで共有していました。企業におけるサービスデザインの事例は…

Coinbaseが作るオープンな金融システムは集約型か分散型か?

原文:"Is Coinbase creating a centralized or decentralized financial system?" by Brian Armstrong 最近、ひとりの社員から私たちのような集約管理型の企業がどのようにオープンな金融システムを作るのか質問がありました。 これはとてもいい質問で、私…

中国のメディテックユニコーン「平安好医生」

おさえておきたいポイント ユーザー入り口の獲得戦略 マネタイズポイントのヒント インターネット事業だからこそ決済を抑えるべき 中国でのメディテック(医療スタートアップ) 中国でもテクノロジーで医療業界を変革しようとするメディテック系のスタートア…

コインチェックのハッキングについてNEMのインタビュー翻訳

オリジナル:Coincheck 500M Hack Interview with Jeff McDonald, NEM VP これまでのアクション まだ全てが解明されたわけではないが、コインチェックとは連絡を取っている NEM財団としてはコインチェックをサポートするために全力を尽くしている 盗まれたXE…

イギリス政府はどのようにデジタルサービスを展開したか(2013年)先駆けとなる官公庁への展開と標準化

GOV.UK ざっくり言うと この年からGOV.UKの各省庁への本格展開がはじまる その展開方式はイノベーションラボ方式。主体は各省庁のデジタルチームだけど、GDSが専門家集団として事業部門である各省庁にノウハウを提供。 CTO室主導でアーキテクチャだけでなく…

エストニアがICOプラットフォームとして暗号化トークン「エストコイン」の準備を開始 

エストニアはe-Resideincyが世界の起業家が信頼できるICOを実施するときのベストな選択肢であることを目指しています。そして三種類の暗号化トークン「エストコイン」を検討しています。

イギリス政府はどのようにデジタルサービスを展開したか(2012年)ベータ公開、コンテンツ移行と本番

GOV.UK ざっくり言うと データ分析大事。そのためのプラットフォームをこの時期に作る。GitHubとか使ってオープンにフィードバックを得るの大事。 GOV.UKではペルソナ使わない。あとで出てくるデジタルインクルージョンにもその思想は表れていると思います。…

イギリス政府はどのようにデジタルサービスを展開したか(2010/2011年)チーム立ち上げ、アルファからベータへ

ざっくり言うと 偉い人のエアカバー大事。GOV.UKの場合は当時の内閣府大臣のフランシス・モード(Francis Maude)。GDSがかなり自由にやれたのはこの人のおかげ。ここには書いていないけど、当時のイギリス政府の課題の一つは増え続けるコスト。フランシス・…

米国証券取引委員会の暗号化通貨とイニシャル・コイン・オファリング(ICO)に関する声明

米国証券取引委員会の見解のポイント ICOにおけるトークンは「通貨」ではなく「証券」 暗号化通貨/トークンが「証券」なのか使い方に依存する SECはICOに反対しているわけではなく、その将来的な価値は認めている 原文:"Statement on Cryptocurrencies and…

ブロックチェーン上の最初の住民登録がクリプトバレーで行われる

原文:"First official registration of a Zug citizen on Ethereum" 2017年11月15日にプレスが見守るなか、スイスのツーク市*1にてブロックチェーン上で最初のデジタルIDによる住民登録が行われました。ツーク市はクリプトバレーとしても知られています。 *…

フィンテック革命が失敗した理由

Verizon、AT&TとT-Mobileが2010年に共同で立ち上げたモバイルペイメント。その名も『ISIS』...いや、マジで。その後、こっそり『Softcard』と名前を変えて2015に終了。 原文:"Fintech, a Failure?" by Jake Fuentes 「ソフトウェアは世界を飲み込む」という…

子供にやさしいクルマの自動運転をデザインする

今年6月に神奈川県の東名高速道路で夫婦が亡くなった事故は人間が運転するクルマは本当に安全なのかを考えるきっかけにもなったとても悲しい事故でした。危険運転でヒヤっとしたドライバーも少なくないのではないでしょうか。自動運転のクルマではこのような…

クラウドの先にあるプラットフォームとしてのブロックチェーンの全体像

原文:"Blockchain Infrastructure Landscape: A First Principles Framing" by Trent McConaghy, July 15, 2017 分散アプリにおけるストレージ、コンピューティングおよびコミュニケーションを明らかにする Ethereum、IPFS/Filecoin、BigchainDBはどのよう…

スマートマシン(IoTとAI)が顧客になる時 – マシンのためのデザイン

この記事は人間中心デザインからマシン中心デザインを予見させる「スマートマシンが顧客になる時 – マシンのためのデザイン」"When a Machine is the Customer – Designing for Machines"の翻訳です。 ボク自身は人間中心のサービスデザインを専門としている…

GoogleでGmailを作り、Facebookの「いいね」を作ったポール・ブックハイトが語るスタートアップ

ポール・ブックハイトはGoogleの23番目の社員でGmailを作ったり、AdSenseのプロトタイプを作った人。Googleの有名なスローガン“Don’t be evil.”も彼の発案。Googleの後、2007年にブレット・テイラー達とFriendfeedを起業。2009年にFacebookに買収される。こ…

スウェーデン国立銀行が法定デジタル通貨「eクローナ」に関する最初の中間報告を発表

原文:"The E-krona project – First interim report"k by Riksban スウェーデン国立銀行(Riksbank)は法定通貨をeクローナとしてデジタルで補完することが可能かどうか調査しています。さらに、このデジタル化がスウェーデン国立銀行にとって安全かつ効率…

アメリカ政府の視点:オープンソースのソフトウェアは実際どれだけ再利用ができるのか?

この記事は米連邦政府一般調達局、テクノロジー・トランスフォーメーション・サービス(TTS)の一部門である18Fに所属するイノベーションスペシャリストのLaura Gerhardt氏によるブログ記事"How reusable is open source software?"の翻訳です。 前回『大規…

アメリカのデジタル公共サービスの夜明け - オバマケア立ち上げ失敗、18F誕生の前日譚とCode for America

1235 Mission Streetにあるサンフランシスコのフードスタンプオフィス(通称:1235) 原文:""People, Not Data - On disdain and empathy in Civic Tech" by Jake Solomon, Jan 6, 2014 ここはサンフランシスコの大きなフードスタンプオフィスです(フード…

エストニアの仮想住民と税金の仕組みを解説

原文:"How Do e-Residents Pay Taxes" by Evelyn Liivamägi, Head of the Tax Department at the Estonian Tax and Customs Board (ETCB), October, 2017 仮想住民は課税対象ではありません 私たちが税金の仕組みで改善しようとしていること 納税義務を理解…

ブロックチェーンが生み出す「ネットワーク効果」と「相乗効果」の解説

ブロックチェーンの可能性については色々と議論されています。しかし、多くの人のイメージはビットコインを実現した技術の一つくらいの認識なのではないでしょうか?同じように「ネットワーク効果」もなんとなくしか理解できていない言葉の一つのような気が…

イギリス政府がUX改善のために行った大規模コンテンツ監査

原文:"Transforming transport content: the journey so far" by John Turnbull, Government Digital Service (GDS), October 12, 2017 この記事は英国政府の政府デジタルサービス(Government Digital Service、GDS)がコンテンツ監査やタクソノミー(分類…

ルイス・フォン・アンが語るEdTech、人工知能、CEOとしての成長

ルイス・フォン・アンはCAPCHAの開発者であり、20代の時に二つのスタートアップを立ち上げGoogleに売却しています。いまは外国語を学ぶプラットフォームのDuolingoの創立者でCEOです。Duolingoも成功していて、すでに世界中で約1億2000万人が登録していて、1…

エストニア政府の人工知能(AI)についての考え方

原文:"A conversation with Marten Kaevats on e-governance and Artificial Intelligence" エストニアでは人工知能(AI)に関するパブリックな公開議論がはじまっています。 その背景として昨年11月に召集されたクルマの自動運転のプロジェクトチームがあ…

ティム・オライリーが語るプラットフォームの未来

ティム・オライリーは技術系の人なら必ず一冊は持っているオライリーメディアの創始者で、現在でもその発言は大きな影響力を持っています。彼が新しい本『WTF!』を発売するのに合わせてa16z*1のポッドキャストでベネディクト・エヴァンスと対談をしていまし…

世界で最も進んでいるイギリス政府のデジタル変革全容:2017年度版 "Government Transformation Strategy"

原文:Government Transformation Strategy The Government Transformation Strategy 2017 to 2020 The Government Transformation Strategy 2017 to 2020 大臣による序文 イントロダクション ビジョンと目的 ビジョン 目的 ビジネス変革 2020年までに何をす…

大規模デザインシステムを作る:いかにしてアメリカ連邦政府のデザインシステムを作り上げたか

現在、ほぼ30,000の米国連邦政府のウェブサイトがありますが、それらウェブサイトの間に一貫性はほとんどありません。テクノロジーの分野で働く数十万人の政府機関の職員がいますが、彼らの携わるウェブサイトの構築や管理方法に共通点はありません。 その結…

日本のインターネット不都合な真実

日本のインターネット事情って実は海外の先進国と比べると遅れている部分が多々あります。もちろん、進んでいる部分もあるんでしょうが、ほとんどの部分で遅れています。 なんでこんな不便なのに日本人は文句を言わないのかすっごく不思議!たぶん、知らない…