カタパルトスープレックス

興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

海外

Airbnbの誕生と成長|借金から3兆円企業への道

Airbnbは日本では「エアビー」という愛称までついて、それなりに知られる存在になってきました。そして、スタートアップを目指している人にとって、Airbnbがどのように生まれたのか、どのように成長したのかかなり研究されている分野かと思います。 よくある…

Spotifyの誕生と成長|二年半の赤字から音楽市場V字回復の立役者に

音楽市場は2014年まで15年続けて縮小を続けていましたが、2015年から回復して今も売上を伸ばし続けています。この音楽市場のV字回復に最大限の貢献をしているのが音楽ストリーミングで、Spotifyはその最大手です。日本の音楽市場だけ、未だに回復できていま…

世界の注目スタートアップ|2018年フード編

少し前だとフードデリバリー(Deliveroo、Dashdoor、PostmatesやUberEatsなど)やレシピ付き食材デリバリー(Blue ApronやPlatedなど)が注目されていましたが、その流行りも少し落ち着いてきた気配です。特にBlue Apronは経営的にうまくいっていないようで…

世界の注目スタートアップ|2018年トラベル編

トラベル関連のイケてるスタートアップを集めてみました。順番はアルファベット順で、オススメ順ではないです。個人的にはKIWI.COMに期待。 キャンプの食べログ(DYRT|アメリカ) イベントや会議の予約プラットフォーム(IVVY|オーストラリア) 旅のエクス…

Netflixから学ぶコンテンツビジネス成功の秘訣|アヴェンジャーズとディフェンダーズ/スタートアップとハリウッド/ライブストリーミングの可能性

この記事はa16zによるオリジナルインタビュー"a16z Podcast: The Internet of Taste, Streaming Content to Culture"の日本語抄訳です。英文のオリジナルはSoundCloudとYouTubeで確認してください。 創業したての頃のNetflixはどんな感じだった? 当時のNetf…

海外ニュースまとめ|アップルのカーナビ/黒いプラスチック/ナイトホークス/職場の期待と現実/スポーツチームのeスポーツ選手

海外のちょっと面白いニュースをピックしました。

エストニアがスタートアップ国家としてデジタル政府を推進する理由

これまでアメリカとイギリスのデジタル政府に踏み出した背景を説明してきました。なかなか評判がいいようなのでエストニアの資料も作ってみました。全ての国家はそれぞれ歴史があり、大きさも様々です。アメリカ、イギリスや日本とエストニアを単純に比べる…

イギリスのGOV.UKまでの長い道のり

GOV.UKによってイギリス政府は世界で最も進んだデジタル政府という評価を受けるようになり、様々な政府のデジタル化の参考となりました。その推進力となったGDSの発足直前から現在に至るまでの過程はGDS Storysで詳しく見ることができます。カタパルトスープ…

アメリカ政府を公共サービスのデジタル化に向かわせた二つの力と三つの組織

イギリスのGDSやエストニアの電子政府の情報は割とまとまったものがあります。カタパルトスープレックスも貢献していますよね!ところが、アメリカの公共サービスのデジタル化も急速に進んでいるのですが、あまりちゃんとまとまった情報が日本語ではありませ…

書評|コミュニティーとソーシャルと催涙ガス?|Twitter and Tear Gas by Zeynep Tufekci

インターネットとソーシャルメディアでコミュニティー活動がとてもやりやすくなりました。ボク自身も『デザイン+ジャパン』というデザインで日本の社会的問題を解決するコミュニティーをはじめましたが、インターネットがなければまともに活動できません。 …

エストニアが仮想住民のためにぺイオニアのペイメントシステムのサポートを発表

原文:"Welcome to our digital nation, Payoneer" by Kaspar Korjus ぺイオニア(Payoneer)はペイメントのプラットフォームで、起業家がグローバルに支払いや支払いの受け取りをローカルと同じように簡単にできることを実現します。しかも、ローカルの銀行…

書評|生物、企業、都市に共通するスケールの法則|Scale by Geoffrey West

書籍の中でもきちんと科学的に検証された題材を読むのが大好きです。科学的に検証されたというのは推測ではなく事実や多くの事例に基づいて論証されているという意味です。例えば社会経済学で様々な疑問に切り込んでいる『ヤバい経済学』とか進化生物学の観…

ケンブリッジ大学のインクルーシブ・デザイン・キット(多くの利用者を包括的にとらえるアプローチ)

原文:"What is inclusive design?" by Engineering Design Centre, Department of Engineering, University of Cambridge 全てのデザインにおける決定はユーザーを含むか含まないか潜在的な判断がある。インクルーシブ・デザインはユーザーの多様性を理解す…

海外ニュースまとめ|1パーセント経済/クラウドファンディング/アジアナンバーワン/検索のエコロジー/オープンオフィスとジェンダー

ちょっと面白い海外ネタをピックしました。

イギリスのバークレイズ銀行におけるサービスデザインの事例

イギリスのデザインエージェンシーであるRawnetがイギリス三大銀行の一つでクライアントのバークレイズ銀行のサービスデザイン部門のディレクターであるClive Grinyer氏へのインタビューをYouTubeで共有していました。企業におけるサービスデザインの事例は…

コインベースが作るオープンな金融システムは集約型か分散型か?

原文:"Is Coinbase creating a centralized or decentralized financial system?" by Brian Armstrong 最近、ひとりの社員から私たちのような集約管理型の企業がどのようにオープンな金融システムを作るのか質問がありました。 これはとてもいい質問で、私…

中国のメディテックユニコーン「平安好医生」

おさえておきたいポイント ユーザー入り口の獲得戦略 マネタイズポイントのヒント インターネット事業だからこそ決済を抑えるべき 中国でのメディテック(医療スタートアップ) 中国でもテクノロジーで医療業界を変革しようとするメディテック系のスタートア…

コインチェックのハッキングについてNEMのインタビュー翻訳

オリジナル:Coincheck 500M Hack Interview with Jeff McDonald, NEM VP これまでのアクション まだ全てが解明されたわけではないが、コインチェックとは連絡を取っている NEM財団としてはコインチェックをサポートするために全力を尽くしている 盗まれたXE…

イギリス政府はどのようにデジタルサービスを展開したか(2013年)先駆けとなる官公庁への展開と標準化

GOV.UK ざっくり言うと この年からGOV.UKの各省庁への本格展開がはじまる その展開方式はイノベーションラボ方式。主体は各省庁のデジタルチームだけど、GDSが専門家集団として事業部門である各省庁にノウハウを提供。 CTO室主導でアーキテクチャだけでなく…

エストニアがICOプラットフォームとして暗号化トークン「エストコイン」の準備を開始 

エストニアはe-Resideincyが世界の起業家が信頼できるICOを実施するときのベストな選択肢であることを目指しています。そして三種類の暗号化トークン「エストコイン」を検討しています。

イギリス政府はどのようにデジタルサービスを展開したか(2012年)ベータ公開、コンテンツ移行と本番

GOV.UK ざっくり言うと データ分析大事。そのためのプラットフォームをこの時期に作る。GitHubとか使ってオープンにフィードバックを得るの大事。 GOV.UKではペルソナ使わない。あとで出てくるデジタルインクルージョンにもその思想は表れていると思います。…

イギリス政府はどのようにデジタルサービスを展開したか(2010/2011年)チーム立ち上げ、アルファからベータへ

ざっくり言うと 偉い人のエアカバー大事。GOV.UKの場合は当時の内閣府大臣のフランシス・モード(Francis Maude)。GDSがかなり自由にやれたのはこの人のおかげ。ここには書いていないけど、当時のイギリス政府の課題の一つは増え続けるコスト。フランシス・…

米国証券取引委員会の暗号化通貨とイニシャル・コイン・オファリング(ICO)に関する声明

米国証券取引委員会の見解のポイント ICOにおけるトークンは「通貨」ではなく「証券」 暗号化通貨/トークンが「証券」なのか使い方に依存する SECはICOに反対しているわけではなく、その将来的な価値は認めている 原文:"Statement on Cryptocurrencies and…

ブロックチェーン上の最初の住民登録がクリプトバレーで行われる

原文:"First official registration of a Zug citizen on Ethereum" 2017年11月15日にプレスが見守るなか、スイスのツーク市*1にてブロックチェーン上で最初のデジタルIDによる住民登録が行われました。ツーク市はクリプトバレーとしても知られています。 *…

フィンテック革命が失敗した理由

Verizon、AT&TとT-Mobileが2010年に共同で立ち上げたモバイルペイメント。その名も『ISIS』...いや、マジで。その後、こっそり『Softcard』と名前を変えて2015に終了。 原文:"Fintech, a Failure?" by Jake Fuentes 「ソフトウェアは世界を飲み込む」という…

子供にやさしいクルマの自動運転をデザインする

今年6月に神奈川県の東名高速道路で夫婦が亡くなった事故は人間が運転するクルマは本当に安全なのかを考えるきっかけにもなったとても悲しい事故でした。危険運転でヒヤっとしたドライバーも少なくないのではないでしょうか。自動運転のクルマではこのような…

クラウドの先にあるプラットフォームとしてのブロックチェーンの全体像

原文:"Blockchain Infrastructure Landscape: A First Principles Framing" by Trent McConaghy, July 15, 2017 分散アプリにおけるストレージ、コンピューティングおよびコミュニケーションを明らかにする Ethereum、IPFS/Filecoin、BigchainDBはどのよう…

スマートマシン(IoTとAI)が顧客になる時 – マシンのためのデザイン

この記事は人間中心デザインからマシン中心デザインを予見させる「スマートマシンが顧客になる時 – マシンのためのデザイン」"When a Machine is the Customer – Designing for Machines"の翻訳です。 ボク自身は人間中心のサービスデザインを専門としている…

GoogleでGmailを作り、Facebookの「いいね」を作ったポール・ブックハイトが語るスタートアップ

ポール・ブックハイトはGoogleの23番目の社員でGmailを作ったり、AdSenseのプロトタイプを作った人。Googleの有名なスローガン“Don’t be evil.”も彼の発案。Googleの後、2007年にブレット・テイラー達とFriendfeedを起業。2009年にFacebookに買収される。こ…

スウェーデン国立銀行が法定デジタル通貨「eクローナ」に関する最初の中間報告を発表

原文:"The E-krona project – First interim report"k by Riksban スウェーデン国立銀行(Riksbank)は法定通貨をeクローナとしてデジタルで補完することが可能かどうか調査しています。さらに、このデジタル化がスウェーデン国立銀行にとって安全かつ効率…