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海外起業!アプリを開発しよう!(3)失敗から学ぶ ー スコープを決めなきゃね!

成功するには失敗を重ねるしかありません。しかし、先人の失敗から学ぶことによって失敗の回数を減らすことはできるかもしれませんね!

ざっくりと言って製品をリリースできるスタートアップは30%くらいと言われています。ちゃんとした統計はありませんが、それがまことしやかに起業家ないで語られている数字で、それほど外れていないとも思います。つまり、そもそも製品をリリースすること自体がすごく大変なんですよ!製品をリリースしたってそれが成功するとは限らない。いやー、大変ですね!

bind.lyを開発するにあたって沢山の失敗をしてきました。そして、いまだに失敗を続けています。だからまだリリースできていないんだよ!今回はボク自身がbind.lyでやらかした失敗を恥ずかしげもなく公開して海外起業家を目指す皆さまのため、人柱としてお役に立とうと思います!

失敗原因の分析

まずは開発をアウトソースする上での失敗原因の分析をしましょう。原因がわからなければ対策もできません。これはボクの失敗だけでなく、周囲の人たちの失敗談をまとめたものです。

  • スコープが曖昧で文書化が中途半端
  • 途中でスコープが変わる
  • テストケースが細かく規定されていない

ボクの観測範囲ではこんな感じでしょうか。ちゃんと調査したわけではないのですが、それほどハズしてないと思います。なんてったってボクも同じ失敗したからね!まあ、Fail Fast, Fail Often, Fail Cheapのスタートアップ三原則を外さなければ失敗もさほど怖くありません。失敗しなければ学びませんから。

さて、今回はスコープの話。

スコープって何?

そもそもスコープってなんでしょうか?開発スコープというのは何をどこまで開発するのかってことです。例えば…

  1. Facebookからデータを取得してクラウド上のデータベースに格納
  2. データを人と場所に分類整理する
  3. ユーザーのモバイルアプリからデータを参照して表示させる

…が非常に簡単ですがスコープになります。

最初の失敗:何をやりたいのか(そしてそれは望まれているのか)

スタートアップはある意味夢を追う企業です。やりたいことがありすぎる!時代はモータードライブ!(わかる人だけわかってください)です。色々詰め込みたい気持ちはわかります。ただ、妥協を繰り返すのもこれまたスタートアップです。雀の涙ほどのリソースで最大限の効果を上げなければいけない。

いったいこの開発で何を実証したいのか?そのために必要最低限のものは何なのか?場合によってはイメージビデオでもいいし、紙に描いたスケッチでもいいわけです。bind.lyの場合、最初のスコープはSocial Mediaとスマホからデータを取得、計算をして関わりの深い順に並べ替えをして表示するというものでした。今のbind.lyと比べるとスコープはかなり控えめと言えます。しかしそれでも失敗しました。そしてリリースすることなく強制終了させました。

バグだらけというのも強制終了の理由の一つではあるのですが、一番大きな理由はデータを集計してランキングを出すというアプリがどうも自分が求めているものとも違うし、おそらく他の人も求めていないだろうと気づいてしまったことです。文章や絵で考えたアプリと実際に動くアプリとは全然違うんですね。文章や絵を描いているときは「うん、これは自分でも欲しいな」と思ってたんですよ。何人かにインタビューしても「うん、まあいいんじゃない?」みたいに悪くなかった。後から考えてみればこれは全然いい反応じゃないんですけどね。

第一回目で失敗したので、自分が欲しいものは何なのか?そしてそれは他の人たちも欲しがってくれるものだろうか?ということを根本的に考え直しました。

リーンスタートアップは数値目標を持つことにこだわりますが、ボクは最初のアイデア段階ではそれほどこだわらなくていいんじゃないかと思います。ボクがより重視したのは反応の熱量です。「うん、まあいいんじゃない?」という反応じゃダメなんです。「え?なにそれ!?それ欲しい欲しい!もうインストールできるの!?」という反応じゃないとダメです。

そしていろいろ考えて次はアイデアをビデオにしました。これがbind.lyの最初のコンセプトビデオです。

このビデオは非常に評判が良く、求められているものに近いという感触を得ることができました。ただし、スコープは一回目と比べて格段に複雑になりました。やりたいことをリスト化して削れるものを削りました。

二回目はスコープの文書化にも力を入れてGoogle Docsで100ページ程度の開発ドキュメントを作りました。

二回目の失敗

これだけ入念に準備しても失敗はします。スコープというのは結局は絵に描いた餅なんですよ。実際にそれが作れるかどうかわからない。例えばFacebookやInstagramがAPIのポリシーを変更したらできると思ってたことができなくなったなんてのはあることです。Last.fmも取り入れたかったけど、途中でアップグレードが入ってAPIが使えなくなったりもしました。

スコープも大事なんですが、そのスコープの実行可能性はちゃんとチェックしないといけません。この実行可能性が製品の中枢に関わることだとマズイっすよね!bind.lyの場合はそれほどクリティカルなことはなかったんですが、それでもスコープのマイナーチェンジをする必要がありました。

GOLDEN☆BEST REBECCA

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