カタパルトスープレックス

興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

映画評|ひたすらTVゲーム『パックマン』をプレイするだけの映画なのに面白い|"Relaxer" by Joel Potrykus

今回紹介するジョエル・ポトライカス監督作品"Relaxer"を簡単に説明すれば「男がひたすらテレビゲーム『パックマン』をプレイする映画」です。ジャンル的には不条理劇で密室劇。え?何が面白いの?ですよね。これがなかなか面白い映画なんです。 Relaxer (Lt…

書評|人間と動物の優しい共存のための豆知識|"Animalkind" by Ingrid Newkirk

今回はどうやって紹介したらいいのか、なかなか迷った本です。単純に「動物好きにおすすめの本!」とも言えるし、もっと社会的に「ヴィーガンや動物愛護を理解するための本!」とも言える。更に「文明発展の中における動物の位置づけ!」みたいに大きな括り…

映画評|エドガー・アラン・ポーの未完の作品からスタートした怪作|"The Lighthouse" by Robert Eggers

これまで日本ではまだ翻訳されていない本を紹介してきましたが、今年はもっと日本未公開の映画も紹介していきます。今回は良作を連発して勢いが止まらないA24制作でロバート・エガース監督作品"The Lighthouse"です。評価が高い映画なので、そのうちに日本で…

書評|進化は野蛮で自然は優しい|"Civilized To Death" by Christopher Ryan

世の中には楽観主義者と悲観主義者の両方いて、楽観的な意見と悲観的な意見を喧々諤々やっています。スティーブン・ピンカーが楽観主義者の代表だとしたら、今回紹介するクリストファー・ライアンは悲観主義者の代表かもしれません。どちらかの意見が決定的…

映画評|普通であることが凄い映画|"Chained for Life" by Aaron Schimberg

今回紹介するアーロン・シムベルク監督作品"Chained for Life"は「普通であることが凄い」非常に稀有な映画です。何がそんなに凄いのか、ネタバレにならない程度に解説したいと思います。ぜひ日本でも公開してほしい! まず、"Chained for Life"は映画として…

書評|ダークサイドを飼い慣らす|"The Power of Bad" by John Tierney, Roy F. Baumeister

社会心理学者のロイ・バウマイスターとジャーナリストのジョン・ティアニーのコンビは以前にも『WILLPOWER 意志力の科学』がベストセラーになりました。その後に「意志力」系の本がたくさん出ましたが、この二人の仕事が出発点です。彼らの新しい著書"The Po…

書評|「使いやすさ」の歴史と未来|"User Friendly" by Cliff Kuang

「デザインが大事」と言うのは言葉では簡単なんですが、実際にはとても難しいです。なぜ難しいのか?それは「なぜ大事なのか」のWHYの部分をまず理解しないといけないからです。そして「何が大事なのか」のWHATの部分を理解しないといけません。おそらくほと…

2019年その他もろもろベスト|ベスト・オブ・2019

ベスト展覧会:『奇想の系譜展』東京都美術館 ベスト演劇:『傷だらけのカバディ』劇団鹿殺し ベストPS4ゲーム:十三機兵防衛圏 ベストボードゲーム :ウィングスパン ベストオブその他 ベスト展覧会:『奇想の系譜展』東京都美術館 2019年は素晴らしい展覧…