カタパルトスープレックス

興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

海外起業!なぜいまヨーロッパ??

シンガポールと比べてヨーロッパは日本から遠いし、これからもっと遠くなっていくのかもね!という話なんですが、なぜそれなのにボクはヨーロッパにいるんでしょうか?!

ヨーロッパにあまり日本は感じないよ!

シンガポールに住んでいた時、明治屋は日本食を確保するためにとても役に立つスーパーマーケットでした。日本にいた時はバカ高いセレブなスーパーというイメージで入ったことすらありませんでしたが!シンガポール自体が非常に物価が高いので、明治屋の商品の高さがそれほど突出したものでもなかったというのもあるかもしれません。

明治屋はアムステルダムにもあるということで「ああ、また明治屋のお世話になるのかなあ」とほのかに思っていたのですが……アムステルダムの明治屋が閉店しました!アムステルダム店って明治屋にとって初めての海外店舗で40年以上続いたそうな!

海外の主要都市(少なくともボクがこれまで行ったことのある)には日本食を扱うスーパーがあるし、アムステルダムにも数店舗あります。なので明治屋がなくなっても困るということはないです。オランダの一番大きなスーパーマーケットチェーンはAlbert Heinですが、多くの店舗で寿司コーナーが設置されていたりします。

ただ、明治屋のアムステルダムからの撤退って何か象徴しているような気がするんですよね。

アジアにおいて日本は溢れているし増えている

それに比べてアジアはさすがに日本人が多いですよね。バンコクやシンガポールはもちろんのこと、ベトナムやインドネシアもここ最近増えている印象です。それなりのクオリティの日本食レストランを探すのにそれほど苦労しないし、紀伊国屋が大抵あるので日本書籍の入手も困らない。テレビだって日本語の番組がローカルのテレビ局で放送されている。地元のスーパーに入ってもメジャーな日本のものなら売ってるし、町中そこかしこに日本風のものが目に入る。中国だってなんだかんだ言って物凄い数の日本人です。最近はどうかわからないけど、上海の虹桥とかまるで日本人街ですよね。

それは経営原理としてわからないでもないよ!

そして、そういう環境からこのヨーロッパに移り住むとヨーロッパは日本と遠いんだなあということをひしひしと実感するわけです。街を歩いていて日本を感じることはほぼありません。紀伊国屋は当然ないし、日本の書籍を入手できる実店舗はなさそうです。まあ、必要だったらAmazonで買うからいいんですが。

マーケットでシェアを取るのはすごく時間がかかる。今はヨーロッパ市場がアジア市場より規模的には大きいけど、20年後を考えたらアジア市場なんでしょう。成熟した市場で既存プレーヤーと競争するのはめっちゃ大変だし。だから、経営原理としてヨーロッパよりアジア市場に注力するというのは正しい選択だと思うんです。もし、経営に正しい正しくないがあるとすればですが。

でも、そういう経営原理っていつまで通じるんですかね?

……とはいえ、そういう経営原理はこれまでの枠組みから外れてないですよね。その枠組みで過去20年成功してたんでしたっけ?ボク達ってすでに新しい段階に移行しはじめてるんじゃないかなあとも思ったりするわけですよ。GoogleやFacebookを例を挙げるまでもなく、UberやAirbnbとか海外市場へのペネトレーションってめっちゃくちゃ早いですよね。本国でのオペレーションの仕組みがそのまま海外でも使えるってのもある。だから大きな資本投下をしなくてもいい。それは彼らが扱っている商材が原価もかからなければ在庫もないし物流お必要ないものだからってのもあります。

じゃあ、日本の企業も同じことやればいいじゃない?なんですが、そううまくいったないのが現状かと思います。楽天がシンガポールを含む東南アジア地域から撤退しましたが、これもかなり象徴的だと思うんですよね。

ボクも他人事じゃないんですけどね!

ボクの場合はシンガポールで事業を立ち上げてアムステルダムからヨーロッパに進出しようとしているところです。アプリ事業って20年先じゃなくて1年先、半年先を追う事業です。はっきり言って5年後のことなんてわからないですから!5年後にスマホってメインストリームから脱落しはじめてるかもしれないっスよ?そうじゃないって誰がわかるんスか?だったら、いまの市場規模に最適化したほうがいい。そういう見方をするとヨーロッパってすごく魅力的なんですよね。

AnyPerkが日本人の作ったアメリカで最も成功したスタートアップじゃないかと思うんですが、ボクは日本人が作ったヨーロッパで最も成功したスタートアップになりたいなと!海外で日本人も戦っていけるんだぜ!というのを見せつけたいなと。