なんでオランダの冷蔵庫は小さいの?
オランダの冷蔵庫はすごく小さいです。日本の家庭用冷蔵庫の半分もしくは3分の2くらいの容量しかない。冷凍庫なんて必要最低限しかない。日本やアメリカからくるとこれが不自由な点。でも、なんでこんなに小さいんだろう?
オランダの食料品はあまり日持ちがしません。これは保存料や着色料が規制によりあまり使われていないからだそうです。スーパーで買い物をしたらその日のうちに使い切るというのが基本的なパターンになります。肉野菜魚だけでなく、お惣菜などの加工品も同様です。買い置きができるのって粉末スープや缶詰や瓶詰くらいじゃないでしょうか。いずれにせよ冷蔵庫に入れないですよね。
オランダの人達は毎日どんな買い物をしているの?
ご飯のおかずはスーパーマーケットか専門食料品店で買うことになります。スーパーマーケットは日本のスーパーマーケットと同じですが、日本と比べると1店舗あたりの大きさはそれほど大きくないです。いわゆるウォルマートのようなハイパーマーケットみたいなのはないですし、イオンのような巨大ショッピングモールもありません。
専門食料品店というのは八百屋、肉屋、魚屋です。こういう個人経営の小さなお店が日本よりもたくさんあります。これもなんでだろう?と考えてみました。
規制のおかげで売り物が日持ちしません。いくら大きなお店でも売れ残りの在庫はダメになってしまいます。スーパーマーケットのようなチェーン店ではこれを避けるためにどうしても無難な品揃えになります。魚も売ってますが、シャケとか白身魚とか定番しか売ってないですね。これは肉や野菜も同様です。
そういうスタンダードな食材はスーパーで、たまには違うものが食べたいなあと思えば八百屋、肉屋、魚屋といった専門店に行きます。例えばアーティチョークなんてスーパーではあまり見かけません。たまに見かけても商品の回転が悪いのかあまり鮮度はあまり良さそうではありません。スーパーでは日本人好みのスライス肉も売っていないので、肉屋でスライスして売ってもらいます。スーパーと専門店で切り分けができていて共存しています。
じゃあ、コストコみたいなホールセールはないの?
そうなるとコストコみたいなホールセールって出番がなさそうです。あれって一般家庭から見たら買い置きが前提じゃないですか。普段の買い物もスーパーと専門店でほぼそろってしまう。でも、ちゃんとホールセールはあります。ただし、一般家庭用ではなく業務用です。まあ、ホールセールってそもそもは業務用なので。
Hanosはアムステルダムにあるホールセールのひとつです。こちらがその写真。大きさも見かけもホームセンターみたいですね。
基本的には業務用なので、法人会員しかありません。コストコのように個人では会員になれません。会員証がないと入れません。業務用なんで。ボクの場合はオランダに法人がありますので、会社が法人会員となっています。ボクの会社は食料品とは何一つ関係ありませんが、すんなりと会員になれました。スタートアップって素晴らしい!
中はこんな感じです。マヨネーズとかバケツです。チューブや瓶ではないです。業務用ですから。ただ、値段はすごく安い。日持ちがして買い置きできるなら買いだめしたい!
Hanosの使いどころ
さすがにホールセールなので値段は安いのですが、サイズがでかいのが玉に瑕。オランダの小さな冷蔵庫には入らないし、入っても日持ちがしない。ただ、使い道がないわけでもないです。
日本食材
日本人にとって日本食材は貴重です。安いとなればなおのこと。Hanosは日本を含む海外の食材をたくさん取り扱っています。さすがホールセール!オランダ人にとってはマニアックな食材でもその国の人たちにとっては日常品。イタリアの食材が特に充実しています。日本食材も醤油や調味料などはアジア系スーパーに見劣りしない品揃えです。値段も安い。
肉、野菜、魚
Hanosの半分は生鮮食料品です。スーパーマーケット以上の規模で専門店以上の品揃え。冷蔵庫の収納量という問題がありますが、そこさえクリアできるのであれば非常に強力です。
肉野菜魚も非常に充実しています。さすがレストランも利用する業務用ホールセールです。いけすにはカニやロブスターも。
野菜やフルーツの充実度もハンパありません。日本の大根もHanosなら入手できます。
結論、Hanosは一般家庭でも使えるか?
醤油やだしの素みたいな日持ちがする加工品はHanosで買うのはアリだと思います。イタリアのオリーブオイルとかパスタとか。ツナ缶とか。あと、ピンポイントで欲しいもの。例えば大根とか。ワインが好きならワインもありですね。激安です。
普段の買い物はやはりスーパーや専門店でしょうね。冷蔵庫が小さくて、その日の買い物はその日のうちに美味しくいただくというライフスタイルですので。まとめ買いできるものを調達するときにHanosを利用するというのが主な使い道になるかと思います。