言わずもがなのリドリー・スコット監督のライフワーク的な「エイリアン」シリーズの第一作目。
宇宙船ノストロモ号は、ほかの宇宙船からの救難信号を受けて、未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の宇宙船「ジャガーノート」があり、異星人の遺体のようなもの(スペースジョッキー)がコックピットに座っていた。船内には卵のような謎の物体があり、船員たちはそれを持ち帰るのだが……という話です。
久しぶりに観ましたが、シリーズ中一番の美的センスですね。一番古い作品なのに。人間のテクノロジーは『2001年宇宙の旅』(1968年)の影響が色濃いのだけれど、エイリアン側のH・R・ギーガーの独特すぎる様式美が素晴らしい。ゼノモーフはもちろんのこと、フェイスハガーにチェストバスター。そしてジャガーノートにスペースジョッキー。ここまで消費されても経年劣化しない。いまだに通用するアイコンですよね。
ストーリーはいわゆる「エイリアン展開」です。中身を書くとネタバレになってしまうので書きませんが、わかる人にはわかりますよね。何回観てもドキドキする。「志村後ろ!」とどっちが先なんだろ。