カタパルトスープレックスの目指すところ
日本ではなかなかイノベーションが起きません。理由として文化的な背景や日本人の国民性などあるかもしれません。少子高齢化など人口構成の変化もあるかもしれません。文化や国民性はなかなか変えることができません。それでも「今すぐ自分一人の力でもできること」もあるはずです。結局のところ文化や国民性も一人一人が集まった集合体です。個人が変わればそのうち全体も変わります。そのためにはボクがまず変わります。文句を言うのをやめて自分のできることをやる。
カタパルトスープレックスが目指すのはボク個人が「自分でできることをやる」ことで最終的に「日本が再びイノベーションを起こせる国」に変えることです。そのために必要なもの(そしてボク個人でもできること)は情報、ツールとサービスの提供です。
情報提供メディアとしてのブログ『カタパルトスープレックス』
まず知ることが大事です。イノベーションに関する情報は日本語より英語の情報が多い。これは人口比率からして仕方がありません。ボク個人も日本語の情報より英語のニュースやブログをよく読みます。ブロックチェーンやIOT、人工知能など。さらにイギリスやエストニア、スイスのクリプトバレーなど世界で起きている政府主導のイニシアティブ。
このブログ『カタパルトスープレックス』は主に海外の情報を日本語で提供しています。ボクはパブリックドメインの情報や個人のブログ記事は許可をもらって翻訳しています。商用メディアの記事や企業ブログの記事は翻訳していません。
まずは世界の最先端の情報に触れることが大事だと思います。もちろん、ボク以外にも沢山の英語の情報を翻訳して日本語で届けている人もいるかと思います。ボクはそんな一人として、少しでも多くの情報を日本語で届けてイノベーションを阻害する言葉の壁を壊していきたいと考えています。
ツールボックスとしての『カタパルトスープレックスデザイン』
そして知識を使うことが大事です。世界ではオープンソースで様々なイノベーションに役立つツールが出ています。多くはクリエイティブ・コモンズのライセンスで、誰でも自由に使えて日本語化を含む改変もできます。これがコードであればGithubで共有されているのですが、デザインツールだとPDFが多いため、いろんなところに散らばっています。
まずこのようなイノベーションに役立つツールを日本語化する。そして、それらを一箇所で共有するためのツールボックスとして『カタパルトスープレックスデザイン』を作りました。世界で広く使われている無料のツールを日本語で。
これで情報としての『カタパルトスープレックス』とツールとしての『カタパルトスープレックスデザイン』が揃いました。今回のローンチのために6つのツールを日本語化して収録しました。
サービスジオラマ:サービスのエコシステムを可視化してチームで共有。
18Fメソッドカード:アメリカ政府機関の18Fが作ったメソッドカード。
GOV.UKデザイン原則ポスター:イギリス政府のデジタルサービスにおけるデザイン原則
RDCLツールキット:顧客中心のプロダクトビジョンからプロダクト戦略を導き出す。
チームキャンバス:チームでお互いのことを知り、ゴールや目的を共有する。
共感マップ:ユーザーに共感を持つことで理解を深める。
コミュニティーとしての『カタパルトスープレックスデザイン』
ブログ『カタパルトスープレックス』は個人ブログです。ボクが海外の記事をピックアップして翻訳の許可をもらって翻訳をする個人プロジェクトです。今回立ち上げる『カタパルトスープレックスデザイン』はそこから一歩進んでコミュニティープロジェクトにしたいと考えています。リポジトリは全てGitHubに公開していますので、コミュニティーによりフィードバックと改善をしていくことができます。
また、Connpassで『カタパルトスープレックスデザイン』のコミュニティーを作りました。ツールは使い方がわからないと意味がないので、ミートアップやツールの使い方のワークショップなどを実施していく予定です。これもボクが主体となるより有機的なコミュニティーとして育っていくことを期待しています。ボクはそうなるための役割を果たしていきたいと考えています。
そもそも『カタパルトスープレックス』の名前の由来とは?
たまに聞かれるのですがあまり意味はありません。ガンダムがホワイトベースから飛び立つ発射台。またはガンバスターの登場シーン。つまり、ローンチのイメージでカタパルトです。スープレックスは「投げっぱなしジャーマン」をイメージしています。「スタートアップのような荒々しいローンチ」という意味合いとして捉えていただければと。
ちなみにYouTubeを検索するとこういう動画が出てきます。まあ、こんな感じです。「ちゃんとした」お行儀のいいイノベーションではなく、破壊的なイノベーションを作りましょう。