チャットボットが来る!と言われて久しいです。ボット自体はTwitterやSlackにもありましたが、どちらかというと一方通行な通知機能のようなものでした。いま騒がれているチャットボットはもっとパーソナライズされた自動応答システムって感じです。自動応答ということでAIとも親和性が高いと言われています。なるほど!みんな飛びつくわけだ!
現在形のチャットボットは「中国の微信(WeChat)がすごくね?」という流れから今に至っています。タクシーやレストランをチャットで予約や支払いをするという機能はもともと微信でできてましたものね。チャットボットに関しては世界が中国の後追いをするという珍しいパターンだと思っています。
そして微信に買収されたKikが差別化としてチャットボットに力を入れはじめたというのも非常にわかりやすい流れですよね。これに追随するようにフェイスブックがMessengerプラットフォームを公開したことがひとつのマイルストーンになりました。いまではKikやFacebook Messengerだけでなく、Telegramなど他のチャットサービスもAPIを公開しましたね!
アップルもチャットボットに参戦!
チャットボットはプラットフォームなので、現在のプラットフォーマーは押さえておきたいところです。アップルはiMessageをプラットフォームにするようです。
この辺はさすがアップルなのですが、立ち上げと同時にたくさんのアプリを用意しました。AirbnbもiMessageアプリを早速発表しましたね!
ちょっともたついているグーグル
アップルやフェイスブックが参戦するならグーグルが参戦しないはずがありませんよね!グーグルはHangoutなど色々なコミュニケーションツールを持っていますが、チャットボットはAlloという新しいチャットアプリを投入予定です。
ただ、最近のグーグルはどうも新しいサービスの立ち上げにもたついたり途中でやめちゃったりする傾向にあります。モジュラー型のスマホのAraもやめちゃいましたしね。Alloも発表されてから少し時間が経つのですが、立ち上げはまだちょっと時間がかかりそうですね。
各チャットボットの比較
微信、Facebook Messenger、LINE、Telegramの比較はこの記事がとても参考になります。
チャットボットってどんな使い方ができるの?
具体的にチャットボットって何ができるんですかね?各産業でどのような使われ方をするかの実例や予測記事を集めてみました。
銀行
支払いはすでにチャットボットでできるようになっているので、銀行としては早く対応したいところです。
カスタマーサービス
チャットボットは結局のところ自動応答システムなので同様の仕組みがすでに取り入れられているカスタマーサービスは容易に想像がつきますよね。電話をかけたら自動応答システムが応対してくれますよね。あれがチャットになるというだけですが。
人事
人事の業務がチャットボットで効率化されるのではないかという記事。
教育
大学の業務もチャットボットで効率化できるようねと。
将来展望
これはボクの考えですが、「賢い自動応答システム」としてのチャットボットは多くのビジネス機会があると思います。ただ現在は人とボットの会話にとどまっているんですよね。人と人との会話がボットでさらに幅広いコンテキストを提供できているわけではない。もちろん、GiphyとかBitmojiみたいにステッカーを送って感情表現を豊かにできるみたいなサービスはありますけどね。
バインドリーにもチャットの機能追加を考えているんですが、バインドリーの特性を活かした会話にコンテキストを与えるようなサービスにしたいと思ってます。