カタパルトスープレックス

興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

映画評|『クレイジークルーズ』瀧悠輔監督(2023年)

坂元裕二脚本のサスペンスドラマです。

冲方優(吉沢亮)がバトラーとして働く豪華クルーズ船に盤若千弦(宮崎あおい)が駆け込んできた。盤若は冲方にお互いの恋人が浮気していると告げる。二人はそんななか船内のプールで起こった殺人事件を目撃してしまう……という話です。

豪華客船で起きる殺人事件が主軸となって、それぞれの登場人物の人間模様を描きます。ただ、群像劇というよりは主人公二人の恋愛関係がメイン。群像劇だったらもっと面白かっただろうに。とてもあっさりと観れるけど、特に印象にも残らない。

とはいえ、ちゃんと伏線は回収するのは、さすがは坂元裕二でした。

洋画、邦画に限らずNetflixの映画全般に言えるのですが、ドラマの拡大版な印象が強いんですよ。セットもキャストも豪華。それなのにこじんまりとした印象を受けてしまう。これは想像なのですが、パソコンやスマホの画面がメインだと考えているからではないでしょうか。映画館ではほぼ上映しないし、大型テレビで視聴もさほど多くない。ボクの場合は大型のテレビで観るので、どうしても一般的な上映作品との差を感じてしまう。

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