今回はオランダのスタートアップDashmoteさんにお話をお伺いしましたよ!Dashmoteはストックフォトのサービスなんですが、実はコアになる技術がとても魅力的なんです。
インタビューを受けていただいた共同設立者のDennis Tanさんは実はシリアルアントレプレナーでヨーロッパのスタートアップにまつわるいろんなことを教えてくれました!今回はなんと割引でDashmoteが利用できるプロモーションコードまでいただきましたよ!
−−今回はインタビューを受けていただいてありがとうございます!
「こちらこそ!でも、どうやってDashmoteのことを知ったんですか?」
−−ボクはProduct Huntでそこそこアクティブにやってるので、そこで知ったんですよ
「ああ、なるほど!そういうことですか!」
(この後アムステルダムのProduct Hunt事情について盛り上がるのですが自主規制!)
−−いろいろ調べてDashmoteって面白いと思ったのですが、全体像がよく見えなくって。見た目にはストックフォトサービスなんですが、どうやらそれだけじゃないらしい。そこでインタビューをしてみようと思ったんですよ。
「そもそもDashmoteは画像認識技術がコアの技術としてあるんです。それを活用した最初のアプリケーションがストックフォトサービスです。
ストックフォトサービスって世の中にはすでにたくさんあるんですよ。有名なところではShutterstockやGetty Imagesですが、世界中に50から60は同様のサービスがあります。これだけたくさんサービスがあるのにそれでも一枚の画像を探すのに平均で45分かかってるんです。この探す時間を短くしようというのがDashmoteの狙いですね」
−−具体的にはどのように画像を見つけやすくするのですか?
「まずたくさんあるサービスをまとめているのがDashmoteのアプローチです。アクセスできる画像が約3億イメージあります。Shutterstockで8000万イメージ、Getty Imagesが6000万イメージほどなので単純にイメージ数が多いです。
どうして探すのに時間がかかるかというとそれぞれのストックイメージサービスで提供されているイメージが少しづつ違うというのがあるのですよ。それをDashmoteで一カ所に見えるようにしました。
ストックイメージ提供側も売れるイメージって5%ほどなんですよ。95%のイメージは売れない。これはイメージの良し悪しというよりも、ユーザーとのマッチングがうまくいっていないんです。
そこでDashmoteが持っている画像認識技術が活きてくるわけです」
−−Dashmoteのコアは画像認識でストックフォトはアプリケーションの一つなんですね!なんかスッキリしました。
「画像認識をやっている企業もたくさんあります。私たちみたいなスタートアップもそうですが、GoogleやFacebookもやってます。なかむらさんが昔いたマイクロソフトもついこの間新しいサービスを発表しましたよね。
色認識やオブジェクト認識はすでにかなりの精度でできるようになってきています。機械学習でかなりできます。難しいのがスタイル認識なんですよ。
例えばブラジルではコントラストが強いイメージが好まれますが、ドイツではグレーな感じのイメージが好まれます」
−−インスタグラムのフィルターでレトロな感じを出したりとか、もっとモダンな感じとか?
「まあ、大体そんな感じですね。人による微妙な好みの違いは機械が学習するのが難しいんです。ストックイメージもどうして好みの画像が探せないのかというとスタイルの学習が難しいからなんですね
Dashmoteはこの問題を解決しようとしているわけです。日本の方々もぜひ使ってみてください。いろんな人に使っていただくほど精度があがります」
−−Product Huntでかなりの得票を集めましたが、何か特別な準備とかはされましたか?
「本当は準備したかったんですが、その前にハントされちゃったんですよ。製品の成熟度がもう少し上がってからハントされたかったんですが、これは仕方がないですよね。まだ積極的にプロモーションもしていないんですよ(そこで最初の質問につながる)
日本ではProduct Huntってどうなんですか?」
−−Product Hunt自体が英語のサービスなので日本ではあまり聞かないですね
「そうなんですか。Product Huntでハントされてから日本からのアクセスが増えてるんですよ。特に寝ログから。Product Huntのクローンとかアグリゲーションサービスもあるから、日本でそういう関係があるのかなあとか思ってました」
−−日本でも感度のいい人がたくさんいて、そういう人たちがProduct Huntをチェックして日本の読者にたまに紹介するというのはあるかもしれないですね
−−DashmoteはStartupbootcampに参加しました。日本だとY Combinatorや500 Starupsは知られていますが、Startupbootcampの知名度はまだそれほどないと思います。参加されていかがでしたか?
「ヨーロッパではSeedcampなど他にもありますが、Startupbootcampは一番知られたアクセラレータープログラムです。
Startupbootcampに参加した目的はメンバーの教育だったんです。私自身はシリアルアントレプレナーですが、Dashmoteのメンバーは若い人たちが多い。スタートアップで大事なのは1) 粘り強さ(Persistence)、2) 自己認識(Selfawareness)、3) XXXの三つなんですが、メンターからこの三つを教わることはとても大きい。
私たちの場合は30人のメンターとネットワークを作ることができました」
−−13人じゃなくて30人!?
「はい。そういう仕組みを作ったんです。
スタートアップのいいところって自分の受け取ったものをコミュニティーに還元する精神ですよね。メンターの人たちも元々はスタートアップをやっていた人たちなんです。スタートアップ同士って分かり合えるじゃないですか。ある意味、家族や友達より分かり合える。苦労してきたことって同じなんですよ。痛みがわかる。
そういう人たちのアドバイスは身にしみるわけです。受け取ったものは還元するというスタートアップ精神はとても大事です。だから私自身も今でも15のスタートアップのメンターをしていますよ」
今回はDashmoteさんから30%オフになるプロモコードをいただきました!三ヶ月有効ですので、試してみてね!
kazuyareader
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