1969年のイタリアのモンド映画『男女残酷物語/サソリ決戦』の映画評です。邦題もモンドの源流ともいえるグァルティエロ・ヤコペッティの『世界残酷物語』(1961年)からいただいてるんでしょうね。
慈善財団の幹部を務めるセイヤーはジャーナリストのメアリーを拉致して秘密のアジトに監禁。肉体的・精神的凌辱の限りを尽くす。セイヤーの目的は?メアリーは生きてこのアジトから出ることができるのか……という話です。
最初は脈略のない変な映画だなあと思ったけど、オチで納得。観客を困惑させつつゴールに一直線で進む。そういう手法はアリだと思う。ただ、そこが当時のモンド映画ブームに乗った雰囲気演出であるのも否めない。ブームって経年劣化しちゃいますから。
モンド映画が大好きだったら観る価値があるとおもう。それほど興味がないなら、スルーしたほうがいい。