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映画評|『ドミノ』ロバート・ロドリゲス監督(2023年)

ロバート・ロドリゲス監督による催眠術をモチーフにした高級ジャンル映画『ドミノ』の映画評です。 ベン・アフレック主演。

公園で一瞬目を離した隙に娘が行方不明になってしまった刑事ローク(ベン・アフレック)はそのトラウマからくる強迫観念があり、正気を保つために職場復帰をする。しかし、ある事件の犯人が捕らえられない。その犯人はロークの脳をハッキングしている。脳をハッキングする男をロークはどのように捕らえることができるのか.……という話です。

予告編を観た時は「おいおい、『インセプション』かよ。ロバート・ロドリゲスも普通の映画を撮るようになったのか」と思ってました。ところが、観てみたら、ちゃんとロバート・ロドリゲス監督作品でした。

ロバート・ロドリゲスは盟友クエンティン・タランティーノと共に現代のジャンル映画を得意としています。50年代とかのB級作品を現代に甦らせたような作風。今回の催眠術を武器とするサスペンスも50年代の白黒SF映画でありそうな設定。それをたっぷりとお金をかけて作るんだから贅沢です。高級ジャンル映画。

ジャンル映画なのでテーマは特になし。ストーリーは何をいってもネタバレになりそう。すごく作り込まれた話でとても楽しめました。なんといってもダラダラ長くないのがいい。

キャラクター造形に関してはストーリー的にあまり作り込めないのは仕方がないところ。ただ、ベン・アフレックらしい「アメリカの兄貴」な感じは出ていました。

ドミノ

ドミノ

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