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興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

映画評|『インサイド・ヘッド2』ケルシー・マン監督(2024年)

少女の頭の中の感情を擬人化したピクサーアニメーションの10年ぶり二作目。一作目の監督ピート・ドクターからバトンを受け取ったのは今回が長編初監督となるケルシー・マン監督。ヒット作を連発しているピート・ドクターの役目を引き継ぐのはプレッシャー大きかったでしょうが、2024年の興行収入1位作品になりそう。

思春期を迎えて新しい感情が芽生えたライリー。素直な喜び、悲しみや怒りだけでなく、他社との関係性も意識した心配やいいなぁなど。大人になる過程で自分自身が分からなくなる。子供は自分に置き換えて共感できるし、大人は過去を振り返って共感できる。なかなかうまい作り。

テーマは「自分らしさ」なんだと受け取りました。いい面も、悪い面も、全部ひっくるめて「自分」なんだと。


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前作の感情たちはすでにキャラクターが出来上がってる。新しい感情たちもキャラ立ちしてるけど、肝心な「心配」が単なるパニックになってしまってるのが残念。思春期ってそんな単純じゃないと思うんですよ。もっと新しい感情たちも前に出てきてほしかった。