IoTって何だかわかります?モノのインターネットなんですが、いまいちよくわからないですよね。ボクもただでさえわかりづらくって「全体を俯瞰できるチャートってあまりないなあ」と思っていました。だったら自分で作ってやれ!ごちゃごちゃしたものを整理したいというのがボクの悲しき性分。
IoTをざっくりまとめれば「センサーをばらまいて、データをインターネットにあげて、素晴らしいサービスを提供する仕組み」ということになるかと思います。「うわ!気持ちわる!監視社会だ!」なんていう人もいるでしょうが、インターネットなんてそもそも監視されているわけです。だから広告が追っかけてくるでしょ?まあ、そういう不安はわからないでもないですが、そのうち便利さに慣れちゃうよ!って感じです。
何でIoTができるようになったかと言えば、技術の進歩としか言いようがないっすね。スマホとかドローンとか、ウェアラブルとか。ビッグデータやAIもIoTを実現する要素技術の一つです。今回はIoTを支えている技術を整理整頓してインフォグラフィックにまとめてみましたよ!
センサーデバイス
まずこれがないと話になりません。広義ではパソコンとかスマホとか含めます。狭義では含めません。海外だとパソコンやスマホは含めない(狭義のIoT)ケースが多いですが、日本だと含める(広義のIoT)ことが多いみたいですね。スマホを含めるとUberやAirbnbも広義のIoTに入ったりするようです。うーむ。
POSレジがないAmazon GoなんてIoTのアプリケーションの一つです。店舗の中にたくさんセンサーがあって、レジに並ぶことなくそのまま店を出れば会計が終わっています。Fitbitに代表されるセルフトラッキング(Quantified Self)だってIoTです。海外だと街中のデジタル広告(Digital Signage)にセンサーがついていていたりします。
通信ネットワーク
センサーもインターネットに繋がらなければただのデバイスです。ネットに繋がらないスマホって想像できます?繋がるってすごく大事なんです。
今までだと屋外なら3Gネットワーク、屋内ならWiFiって感じだったと思います。でも、商用ネットワークは高いし、WiFiは屋外では使いにくいし、電気を食うんですよ。そこで注目されているのがLoRaやSigfoxに代表されるUltra Narrowband(UNB)です。キャリアが既存のインフラを使ってやるのがNB-IoTですね。
例えば、首輪にセンサーをつけて自分のペットがどこにいるかすぐに分かる仕組みとか。犬の首輪につけるんだから小さくないといけないし、常に電気がオンになってないといけない。他には電気が来ていない野外駐車場とかね。電池ごとセンサーデバイスを埋めないといけない。電池交換なんてそうしょっちゅうできないわけです。UNBはそういうところで使われます。
あとShopkickみたいなO2Oの仕組みもビーコンネットワーク(BLE/iBeacon)が使われています。アムステルダム市ではバスやトラム、メトロといった乗り物や駅にBLEのビーコンネットワークを構築する実験をしています。スマホのBluetoothをオンにしている人って意外と少ないので、なかなか難しいんですけどね。
クラウドサービス
デバイスから集まったデータは溜めて処理しないとダメですよね。IoTはよく人工知能やビッグデータの文脈で語られることが多いのはこのためです。
あと、当たり前なんですがアプリケーションも作らないとですよね。センサーからデータが集まって、分析して「はいおしまい」だったらユーザーにとって全く意味がないんです。そしてこれはどうしても付け加えておきたい。誤解している人が多いのですがAIにはちゃんと優秀な人間の教師が必要です。あとたくさんのコンピューティングパワー。IBM Watsonを入れてその日からすぐに何かできるってわけじゃないっす。
データを集めるからにはちゃんと新しい価値をサービスで返さないといけませんよね!そのために大事なのがアプリケーションです。そしてアプリケーション同士で繋がるようにAPIを公開しているとポイントが高いです。たまに「うちはAPIを公開しているから誰でもCSVをダウンロードできる(エヘン!)」と自慢する人がいますが、それは一般的にはAPIとは言わないっす。REST/JSONが今風っすかね。
非常にざっくりとした説明でしたがいかがでしたでしょうか!皆さんも頑張ってIoTやってくださいね!