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『恋は光』映画レビュー|神尾楓珠・平祐奈・西野七瀬出演、独自設定の恋愛事情

2022年公開の『恋は光』は、秋★枝の同名漫画を原作にした青春ラブストーリーです。神尾楓珠、平祐奈、西野七瀬がメインキャストとして出演し、大学生たちの恋愛模様をユーモアと繊細さを交えて描いています。恋する女性が「光って見える」という特異体質の主人公を中心に展開される物語は、普通の恋愛物語にはない独特なストーリーを生み出しています。

本作は、大学生の西条(神尾楓珠)が「恋する女性が光って見える」という特異体質を持つ設定から始まります。自分の感情に正面から向き合えなかった彼が、明るく純粋な東雲(平祐奈)や、不器用ながらも心の内を秘めた北代(西野七瀬)と関わることで、少しずつ変化していく姿が描かれます。

監督の小林啓一氏は、原作の空気感を忠実に再現し、キャラクターたちの心情を丁寧に掘り下げています。実力派キャストが揃い、彼らの自然な演技が物語に深みを加えています。

あらすじ|「恋愛」と向き合う青春の1ページ

大学生の西条(神尾楓珠)は、恋する女性が「光って見える」という特異体質のため、恋愛に距離を置いて生きてきました。しかし、大学で出会った東雲(平祐奈)に一目惚れし、「恋愛」をテーマにした交換日記を始めます。次第に距離が縮まる2人ですが、幼なじみである北代(西野七瀬)は、それを見守る中で自分の感情に気づき始めます。

3人の視点を通じて、恋愛が持つさまざまな形や感情の変化が描かれる物語は、観客の共感を呼び起こします。

テーマ|「恋愛」を異なる視点で描く

『恋は光』では、恋愛に対する3人の異なる姿勢がテーマとして浮き彫りになります。西条は、恋愛を特別視しすぎるあまり、踏み出せずにいた存在。一方、東雲はその純粋さと明るさで西条を変えていく存在です。そして、北代は幼なじみとしての距離感の中で、自分の気持ちを見つめ直していきます。

このような異なるキャラクターの視点を通して、「恋愛とは何か」を観客に問いかける作品に仕上がっています。

キャラクター造形|神尾楓珠・平祐奈・西野七瀬が体現するそれぞれの恋

神尾楓珠が演じる西条は、冷静で独特な視点を持ちながらも、恋愛に不器用な一面を持つキャラクター。その独特な話し方や感性がストーリーに奥行きを与えています。平祐奈が演じる東雲は、明るく純粋で、どこか無邪気な一面が観客の心を掴みます。西野七瀬が演じる北代は、不器用ながらも内に秘めた感情が印象的で、幼なじみならではの距離感がリアルに表現されています。

3人の演技が作品の魅力を支え、それぞれのキャラクターの魅力が物語の中でしっかりと際立っています。

映画全体の印象|丁寧な感情描写とキャストの魅力

『恋は光』は、恋愛映画として派手さはないものの、キャラクターたちの感情の変化をじっくりと描いた作品です。交換日記を通じたやりとりや、大学キャンパスでの何気ない会話が、観客にリアリティを感じさせます。

また、3人のキャストが見せる自然な表情や仕草が、作品全体に温かみを加えています。一方で、西条のセリフ回しや独特な雰囲気が、実写化ならではの難しさを感じさせる部分もあります。

まとめ|キャストが魅力を引き出す青春ラブストーリー

『恋は光』は、神尾楓珠、平祐奈、西野七瀬の3人のキャストが物語の核となり、恋愛映画としての魅力をしっかりと支える作品です。それぞれのキャラクターが恋愛に向き合い、時に悩み、成長していく姿が丁寧に描かれています。

日常の中にある小さな恋愛模様を楽しみたい人や、キャストたちの自然な演技を味わいたい人におすすめの一本です。