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興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

映画評|『最後まで行く』藤井道人監督(2023年)

韓国の同名映画『最後まで行く』を綾野剛と岡田准一のダブル主演でリメイクした日本版『最後まで行く』の映画評です。藤井道人監督作品。

危篤の母のもとへ向かうために雨の中運転をしていた刑事工藤(岡田准一)。雨天中に電話で気を取られた工藤は人をはねてしまう。その死体をトランクに乗せて処理しようとするのだが……という話です。序盤の大筋は韓国版とほぼ変わりません。

しかし、後半から韓国のオリジナルから少しアレンジされています。特に後半は大きくアレンジされているため、それが好みに合うかどうかで評価が大きく分かれると思います。

自分は本作のアレンジはちょっとクドいと思いました。主役の岡田准一と綾野剛の二人の演技がよいので、監督的には演出で引っ張りたい気持ちは分からないでもない。でもボクはクドいと感じてしまいました。好みの問題だとは思いますが。

あと、主人公二人以外の要素を入れたのもオリジナルにはない本作独自のものになります。これは前半にはいいアクセントになってるのですが、後半の使い方はあまり好きじゃない。あれでテーマがブレてしまった気がする。