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興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

映画評|『サンクスギビング』イーライ・ロス監督(2023年)

2024年の映画初めはイーライ・ロス監督作品『サンクスギビング』でした。正月から縁起がいい。クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督のアンソロジー映画『グラインドハウス』(2007年)内で登場した架空の映画『感謝祭(サンクスギビング)』を実際に映画化してしまった。

サンクスギビング発祥の地とされるマサチューセッツ州プリマスが舞台。サンクスギビングでスーパーでセールを開催したものの、警備の予算をけちって死者が出る大惨事に発展。時がたち、ひとを七面鳥に模して殺害する事件が次々と起きる。ジョン・カーヴァーと名乗る男が地元の高校生たちをタグ付けして、意味深な名札が食卓のテーブルに並ぶのだが……という話です。

ストーリーもちゃんとあって、サスペンス仕上げになっている。しかし、スプラッターこそイーライ・ロス監督の真骨頂。首チョンパに内蔵ビヨーン。人体破壊の限りを尽くします。ジャンプスケア要素は少なく、ちゃんと観ていられる。ただ、(自分の感覚がマヒしちゃってるかもですが)もう少しドカンとやって欲しかった気もする。ちょっとアッサリなんですよね。「ホステル」シリーズみたいな痛い演出は苦手なんですけど。

それでも、ここ最近観たホラー映画の中ではかなりレベルが高い。イーライ・ロス監督、サスガです。

サンクスギビング

サンクスギビング

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