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映画評|『フォールガイ』デビッド・リーチ監督(2024年)

デヴィッド・リーチ監督によるスタントを題材にしたアクション・コメディー『フォールガイ』の映画評です。監督がスタント出身なので、全体的にスタント愛に溢れている。

デヴィッド・リーチ監督は『アトミック・ブロンド』(2017年に)と『デッドプール2』(2018年)はよかったのですが、その後は空回りしている印象です。題材はいいけど、コンパクトにまとめ過ぎて、突出した印象がない。

それは本作でも同様です。楽しく観れる。アクションもいっぱいだし、笑える場面もいくつかある。ストーリーは若干弱いけど、アクション映画だし。ストーリー弱さを補うため、もう少しコメディーに寄せてもよかったんじゃないかなあ。せっかくライアン・ゴズリングやアーロン・テイラー=ジョンソンという優秀な素材がキャスティングされてるんだから。二人が本作のプロモーションでやった『ビーバス&バッドヘッド』のパロディのほうが面白かった。


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キャラクター造形のメインは主人公コルトを演じるライアン・ゴズリングが全部持っていった感じ。ヒロインのジョディを演じるエミリー・ブラントも悪くはなかった。普段真面目で強い女性を演じることが多いけど、それにかわいらしさが加わった感じ。でもやっぱりコメディーには向いてないよなあ。アーロン・テイラー=ジョンソンにいたっては個性が出せなかった。出番がそもそも少ないですし。


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全体的に悪くはないんだけど、強い印象に残るような作品でもなかった。最後のジャッキー・チェン作品風のクレジットはよかった。

フォールガイ

フォールガイ

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