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興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

映画評|『トランスフォーマー/ビースト覚醒』スティーブン・ケープル・ジュニア監督(2023年)

「トランスフォーマー」シリーズに「ビースト・ウォーズ」のキャラクターたちが参加した作品です。実質的にリブートしてやり直しをはかっています。

オプティマスプライム率いるトランスフォーマーたちが地球に来て間もない1994年。あらゆる星を食べ尽くす、惑星サイズの規格外な最強の敵「ユニクロン」が地球を次の標的に動き出した。この未曽有の危機に立ち向かうべく、プライムは仲間たちを集め、意図せず戦いに巻き込まれた人間のノア(アンソニー・ラモス)とエレナ(ドミニク・フィッシュバック)、そして地球を救う新たな希望であるビースト戦士(マクシマルズ)たちとともに立ち上がる。

やっぱ、マイケル・ベイは偉大だったと改めて思う。クルマがロボットに変身するあの驚き。シリーズを重ねるごとに驚きは無くなっていきました。それでも、マイケル・ベイが監督をしていた頃はストーリーとキャラクター造形に助けられていた。今回はそれも無くなってしまいました。

まず、キャラクターに説得力がない。主人公のノアは何がいいのかよくわからない。たまたまそこに居合わせただけ。一作目のサム(シャイア・ラブーフ)には彼である必然性があったし、ちゃんと成長していった。ヒロインのエレナも同じ。

ストーリーもありがちで、盛り上げる流れも典型的。せめてキャラクターが魅力的だったら乗っかることもできたのだろうけど。はっきりいって駄作としか言いようがない。