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海外起業!アプリを開発しよう!(2)アウトソースで成功するには

前回は海外起業家って大変だよ!心の準備はできているかい!?というお話でした。

何を言ってやがる!そんなことで俺の(私の)心についた炎を消すことはできないぜ!という方々。わかりました。そこまで言うのならボクもこれまでの経験を共有して皆様の困難を少しでも和らげるお手伝いをしようじゃないですか!

さて、どうやって開発する?

起業家本人がプログラマではなく、これから開発パートナーを探さなければいけないという場合、結論から言えばアウトソース一択になると思います。海外もスタートアップブームで開発者の需要と供給が全くバランス取れていません。よほど幸運でない限り開発パートナーを探し当てることは無理でしょう。

インハウスの選択肢

最初から開発パートナーがいる場合は共同設立者として株を分け合います。ノンテク起業家が一人で起業するソロプレナーの場合、同じように開発者に株式を分けて共同設立者になってもらうという方法もあります。ただ、この方法はあまり期待しない方がいいかと思います。そういう奇特な人が少ないというのもありますが、ステイクホルダーは少ない方がいいです。共同設立者は簡単に変えられません。

変えられないのはそんなに困る?はい、絶対とは言いませんが将来的に困ることになる可能性は高いと思います。まず起業家は現実を認めないといけません。スーパーエンジニアやスーパーデザイナーはパートナーになってくれません。はっきり言います。無理です。名前も知られていない、製品もまだない、そんなスタートアップに入ろうなんていう奇特な人はなかなかいません。

なので、インハウスと言っても株式でパートナーになってもらうというより、知り合いに「ちょっと頼むようwww」と少額の報酬でお願いすることになるでしょう。スタートアップのイベントに参加してネットワークを広げた結果がここで活かせるわけです!大したお金を払ってるわけでないので、品質に過度の期待をしてはいけません。妥協は大事です。最初の目標は「とにかく動くものを作る」です。

スタートアップのイベントには学生さんたちもたくさん参加しています。この学生さんたちに声をかけてみるのもいいでしょう。たとえお金を払うとしてもあまり偉そうにしたらダメですよ。同じことを考えている人はごまんといますから。日本はわかりませんが、海外では開発者は完全に売り手市場です。ただ、学生さんたちは経験がないので品質は本当に期待しないように。

アウトソースの選択肢

……とは言っても、それなりに品質は気にしたいよ……という方もいらっしゃるでしょう。そのような方はプロにそれなりの金額を支払ってちゃんと契約して作ってもらうしかありません。

アウトソースの選択肢には幾つかあります。上から順番に高くなります。これは個人的な経験に基づくもので、絶対的なものではないです。実際の価格は自分で調べましょうね!

  • シンガポールのローカル開発会社
  • インドのオフショア開発会社
  • ベトナムのオフショア開発会社
  • ミャンマーのオフショア開発会社

繰り返しになりますが、スキル的にはあまり期待しないほうがいいです。成果物と対価はうまい具合に釣り合うようにできています。ただ、個人的には1. シンガポールのローカル開発会社はないなあ……と思います。インハウスの開発者を雇い入れるのが難しい理由と同じで、開発者は需要と供給のバランスが取れていません。かなり高いです。

現実的にはインドかベトナムになるでしょう。インドは英語が得意ですが、ベトナムは英語が得意ではありません。お値段はその辺に反映されているかと。ざっくりとですが、非常に簡単なモバイルアプリのプロトタイプ(フロントエンドとAWSのバックエンド)で日本円で20万円くらいかなあ……目安としては。UIやグラフィックなどデザインは別です。開発の費用は用件に大きく依存するので実際の見積もりはちゃんと複数から取りましょうね。「このブログには20万円って書いてあったのに!」なんて言われても困りますんで。いいですか、目標はとにかく動くものを作るです。

予算の考え方

さて、20万円でアウトソースして、MVPを作って、ユーザーがたくさん集まって、うまく投資家を見つけることができればいいですが、実際はそんな簡単にいかないです。妥協に妥協を重ねた上にあれ?これなんか違くね?ってのが出来上がってくると思います。

だから、そこそこのものが出来上がるまで何回か開発のやり直しを繰り返します。それがMVPっていうもんだ!MVPがわからない人は『リーン・スタートアップ』を読みましょう。そして、二回目、三回目は用件も複雑になってきて開発費も増えていきます。その辺を見越して予算組みをしたほうがいいでしょうね。

リーン・スタートアップ

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 次回はボクの個人的な失敗例を交えながらアウトソースのアンチパターンを紹介したいと思います。乞うご期待!