カタパルトスープレックス

興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

ブログの更新の再開にあたり、これから10年の重要アジェンダを考える

とても久しぶりのブログ更新となります。大きなライフイベントがあったため、日々の習慣が少し変化したのが原因です。それでもブログを書くのを辞めたわけではないです。ちょっと休んでいただけ。これから少しづつ、また書いていくと思います。これまで書評…

書評|東京大空襲と広島、長崎の原爆投下は避けることができたのか?|"Bomber Mafia" by Malcolm Gladwell

マルコム・グラッドウェルの新著は第二次世界大戦における爆撃機の歴史です。マルコム・グラッドウェルって英語圏では大ベストセラー作家ですが、日本での知名度は今ひとつですよね。それは、彼が書いた本の内容が悪いのではなく、なぜかダサい邦題が付けら…

書評|環境問題が原因で精子の数が毎年1%減少している……かも?|"Count Down" by Shanna H. Swan

環境問題に関する本が最近はたくさん出版されています。その中でもかなりユニークなアングルで切り込んできたのが今回紹介するシャナ・H・スワン著"Count Down"です。単にユニークなだけでなく、科学的なベースをしっかりした上で、センセーショナリズムに陥…

書評|人間の自然への関与はどこまで許されるのか?|"Under a White Sky" by Elizabeth Kolbert

今年に入って環境問題についての新著が増えています。いちばんの話題作はビル・ゲイツによる"How to Avoid a Climate Disaster"でしょう。この本もそのうち読んでみたいと思います。今回紹介するのはこのビル・ゲイツの環境問題本とほぼ同時期に出版されたエ…

書評|セックス(と性病)について語ろう|"Strange Bedfellows" by Ina Park

今回紹介するのは性病(STD/STI)についての本です。以前に紹介したドラッグについてのカール・ハートの著書"Drug Use for Grown-Ups"も同じですが、性病を禁忌として目を逸らしても何もいいことがない。これが著者アイナ・パークのメッセージです。正しい…

映画評|もう一つの『ブレードランナー』の映画化|"Taking Tigar Mountain" by Tom Huckabee and Kent Smith

今回紹介する"Taking Tigar Mountain"はトム・ハッカビーとケント・スミスが監督、ビル・パクストンのデビュー作でもあるSF映画です。SF映画ですが、低予算ですので特殊効果なんて一切ない。設定だけ近未来。SF映画というよりは、むしろ、アートフィルムとい…

映画評|ロバート・ダウニー・ジュニアのお父さんが作った早すぎたブラックスプロイテーション|"Putney Swope" by Robert Downey Sr.

今回紹介する"Putney Swope"はロバート・ダウニー・シニア監督(ロバート・ダウニー・ジュニアのお父さん)による広告業界風刺ドラマです。ブラックスプロイテーションはメルヴィン・ヴァン・ピーブルズ監督『スウィート・スウィートバック』(1971年)が最…

書評|メールや会議は仕事じゃない、もっと価値のある仕事をしよう|"A World without Email" by Cal Newport

前著『デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する』が日本でも翻訳出版されたカル・ニューポートの新著"A World without Email"は最近再び注目されつつあるeメールがテーマになっています。少なくとも英語圏ではHeyのような新しいメールサービスに…