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【2018年夏休み読書週間】飲み物の話|水、ビール、ワイン、ラム、コーヒー

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2018年の夏は暑いですね。暑い日には飲み物をたくさん飲みたくなります。今回は飲み物についてです。全くイノベーションと関係ありませんが、夏休みですし、読書週間の前半最期にこういう夏っぽいのもいいかなと。

トム・スタンデージ『歴史を変えた6つの飲物』を中心に飲み物に関する書籍を紹介します。今回はなるべく日本で翻訳が出ている書籍を紹介するようにします。

  • なぜ特定の地域で飲み物が発展したのか?
  • 安全な水
  • ビールとワイン
  • 大航海時代と奴隷制度と蒸留酒
  • コーヒーとお茶
歴史を変えた6つの飲物 ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラが語る もうひとつの世界史

歴史を変えた6つの飲物 ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラが語る もうひとつの世界史

 
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書評|統計ではわからない「なぜ」の科学|"The Book of Why" by Judea Pearl【2018年夏休み読書週間】

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ビジネスの現場ではデータを読み取って「なぜそうなるのか?」を考えたり、話し合ったりする場面は多くあります。知りたいのは「広告を出せば売上が伸びる」とか「この薬を飲めば風邪が治る」といった単純なことです。でも、これまでの統計学ではなかなかそこまで踏み込んだことは言えませんでした。

また、データを理解することは人工知能やそれを実現する機械学習にとっても重要です。データの相関関係だけでなく、「なぜ?」を理解する人工知能は実現するのでしょうか。相関関係だけでなく、因果関係がわかることで、人工知能にどのような影響があるのでしょうか?

今回紹介するジューディア・パールの"The Book of Why"は「なぜ?」の学問である因果推論(Causal Inference)を紹介する本です。

The Book of Why: The New Science of Cause and Effect

The Book of Why: The New Science of Cause and Effect

 

[:contents]

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【2018年夏休み読書週間】オーディオブック活用法|カタパルト式アンリーディング

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最近読んだ本の感想を【2018年夏休み読書週間】として何冊か紹介してきました。でも、「読書」というのは厳密には正しくありません。ボクの場合はオーディオブックを聴いているので、「聴音」が正しい。ちょっと前まではKindle Paperwhiteを愛用していましたが、最近ではほとんどオーディオブックです。使っているのはAudibleScribdです。

  • オーディオブックのいいところ
  • AudibleとScribdの使い分け
    • Scribdの優位性
    • Audibleの優位性
  • ScribdとNetflixの類似性
    • AudibleとAmazon Prime Videoの類似性
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書評|機械学習の考え方を理解する|The Master Algorithm by Pedro Domingos【2018年夏休み読書週間】

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人工知能(AI)とかディープラーニングとか機械学習とか、自分なりの理解のもとに色々と自分の意見や考え方を持っている方が多いかと思います。そして、正しい認識を持つには正しい理解が必要となります。機械学習でよく言われるガベージ・イン/ガベージ・アウトにならないようにしないといけない。

今回紹介するペドロ・ドミンゴスによる"The Master Algorithm"はすでに出版されて時間が経っていますが、まだ日本語訳が出ていないようですので紹介します。

The Master Algorithm: How the Quest for the Ultimate Learning Machine Will Remake Our World

The Master Algorithm: How the Quest for the Ultimate Learning Machine Will Remake Our World

 
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書評|クソくだらなくて意味のない仕事が増えている|Bullshit Jobs by David Graeber【2018年夏休み読書週間】

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本来必要ない仕事があったら?そして、その仕事をしている人はそれに気づいていたら?これが今回紹介するデビッド・グラバーの"Bullshit Jobs"の主題です。様々な調査によると37%から40%の人が自分の仕事がなくなっても何も世の中に影響がないと考えています。さらに、仕事自体は意味があったとしても、意味のないタスクをしていると考える人を入れれば、全体の仕事の50%以上は意味がないことになります。

なぜそんなことになってしまったのでしょうか?

Bullshit Jobs: A Theory

Bullshit Jobs: A Theory

 
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書評|トランプ時代に崩れ落ちる民主主義|The Death of Truth by Michiko Kakutani【2018年夏休み読書週間】

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ハンナ・アーレントの1951年の著作『全体主義の起源』によれば、全体主義にとって都合のいいのはナチスや共産党の信者ではなく、事実と作り話の差がわからない人だそうです。そして、それから70年近く経った現在、フェイクニュースやケンブリッジアナリティカが活躍する世界でそのような状態がまた生まれつつあるというのがミチコ・カクタニの書籍"The Death of Truth"の主題です。

The Death of Truth

The Death of Truth

 
ハンナ・アーレント『全体主義の起原』 2017年9月 (100分 de 名著)

ハンナ・アーレント『全体主義の起原』 2017年9月 (100分 de 名著)

 

 

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書評|差別するデザイン|"Technically Wrong" by Sara Wachter-Boettcher【2018年夏休み読書週間】

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デザインは人を傷つけます。そして、場合によっては死に至らせる可能性もあります。このことについてはすでに翻訳が出ているジョナサン・シャリアートとシンシア・サヴァール・ソシエによる『悲劇的なデザイン』(デザイナー必読)でも詳しく紹介されています。

このような悪いデザインの危険性は最近になってようやく認知する動きが出てきました。単にオシャレでキレイなだけでなく、もっと大事なものだという認識。今回紹介するサラ・ワッターーボーチャーの"Technically Wrong"もこのようなトレンドの中から生まれた書籍です。

Technically Wrong: Sexist Apps, Biased Algorithms, and Other Threats of Toxic Tech

Technically Wrong: Sexist Apps, Biased Algorithms, and Other Threats of Toxic Tech

 
悲劇的なデザイン

悲劇的なデザイン

  • 作者: ジョナサン・シャリアート,シンシア・サヴァール・ソシエ,高崎拓哉
  • 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
  • 発売日: 2017/12/27
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (2件) を見る
 

ここでは全てを紹介することはできませんが、特に印象に残ったチャプターを紹介します。

  • 組織の問題:テクノロジー企業の大部分を占める「若い白人男子」の文化
  • デザインの問題:狭い視野と狭いデフォルト
  • 選択の問題:ユーザーを理解できないためのガベージ・イン
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