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世界の注目スタートアップ|2018年フード編

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少し前だとフードデリバリー(DeliverooDashdoorPostmatesUberEatsなど)やレシピ付き食材デリバリー(Blue ApronPlatedなど)が注目されていましたが、その流行りも少し落ち着いてきた気配です。特にBlue Apronは経営的にうまくいっていないようで。Blue Apronの日本版とも言えるオイシックスミールキットはがんばってほしいですね。

オフィス向けのフードデリバリー(EAT Club/Ritual)

個人向けのB2Cフードデリバリーのブームはひと段落した感がありますが、オフィス向けのB2Bフードデリバリーはまだまだこれからのようです。フードデリバリーのスタートアップは同業他社を買収しながら成長してきましたが、オフィス向けのフードデリバリーでも同じようです。EAT Clubはかなり順調に同業他社の買収を続けていますね。

Ritualはプレオーダー(食べ物事前注文)というカテゴリーのアプリです。お店に食べ物を予約して、取りに行く。そしてお持ち帰り(Piggybagging)機能をつけてオフィスでのRitualの活用に成長の活路を見出そうとしているようです。オフィスで働く人たちって同じものを頼む傾向があって、忙しくて外に出れない人は食べに行く人に買ってきてもらうそうなのです。その取りまとめのプロセスをアプリで実装したということですね。

人気店で並ばなくてすむアプリ(Nowait)

行列は人気店の証といえ、行列しないに越したことはありません。だったらアプリでバーチャルに並べるようにしようというのがNowaitです。ここはなんとYelpに買収されました。まあ、そりゃそうですよね。口コミをチェックしたら次のアクションは予約でそこまではYelpでできる。では、予約が本当にいいの?という場合もあります。例えばドタキャンとか。予約のもう一つのあり方としてNowaitっていいと思います。

肉の代用品「スマートフード」(Beyond Meats/Memphis Meatsなど)

人類の最大の発明の一つが窒素肥料で、これがなければこれだけ増えた人口の食料供給はできなかったと言われています。肥料の発明ってすごいんですよ。穀物や野菜は肥料が(ある程度)解決済み。ただ、人口はまだまだ増え続けているので、将来的な食料供給不足をなんとかしようという試みはスタートアップでも注目されています。特に食肉と海産物ですね。

現在は二つのトレンドがあって、ひとつは植物性の原材料から肉っぽいものを作る。Beyond MeatsImpossible Foodsはその代表格ですね。アメリカではBeyond Meatsの商品はスーパーマーケットでも買える程度には普及しているみたいです。もう一つの潮流が肉の細胞から肉っぽいものを培養する方法。この代表格がFuture Meat TechnologiesMemphis Meatsです。個人的には偽装食品よりは人工肉のほうがいいかなあ。日本は海産物の「スマートフード化」に期待したいですね。植物性原料のカニカマとかどうですか?

BeyondバーガーとImpossibleバーガーの比較

Memphis Meatsのレビュー

フードロス(食料廃棄)の問題を解決(Food for All)

食料が足りなくなる心配もある一方で、フードロスの問題も深刻ですよね。コンビニで期限切れとなった弁当やおにぎり。レストランで余った食材などなど。それを無駄にせずに消費しようというスタートアップがFood for Allです。アプリを使って、廃棄する食材を定価の50%で買える。

ロボットが活躍する自動キッチン(Zume Pizza/Miso Robotics)

日本でもリンガーハットなどが調理ロボットを導入してキッチンの自動化が進んでいますが。アメリカでロボットやAIで自動化する「スマートフードデリバリー」の分野で注目スタートアップがZume Pizzaです。本当の目的は「地元のフレッシュな食材を安価に届ける」でロボットはその手段なのだそう。デリバリーのトラックにもできたての暖かいピザを届けるテクノロジーがつまっているのがステキ。ロボット自体はABB製の模様。

Miso Roboticsというキッチンロボットに特化したスタートアップもあって、ハンバーグひっくり返しロボットのFlippyがハンバーガーチェーンで導入されたそうです(これは日本にはすでにありそうですが)。

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www.catapultsuplex.com