ヨーロッパではあまり缶ビールが売られていません。ほとんど瓶ビールです。缶ビールの場合は金属的な味がどうしてもしてしまうので、敬遠されるらしいです。これは家飲みの場合ですね。
多くの人たちはバーで飲みます。雰囲気的にはこんな感じ。明るいですが、これでも午後7時くらいなんですよ。オランダの夏はなかなか日が暮れなくて、7月の今時分だと10時くらいにならないと暗くなりません。長い冬が終わって日が長くなると、開放的な雰囲気でビールが飲みたくなるのはわかる気がします。
家飲みの場合は瓶ビールですが、外飲みの場合はタップです。
タップというのは日本で言うところの生ビールですね。樽に入っているビールをタップ(蛇口)から注ぐのでタップと言います。生ビールというのは日本独自の分類で、アメリカやイギリスでは缶、ビン、樽という容器の種類しかないようです。樽から注ぐビールは熱処理をしていようがしていまいが全てタップです。
こんな感じ。
カウンターに蛇口がたくさんあるのが見えますね。ここは以前にも紹介したブロウワレイ・アイ(Brouwerij 't Ij)です。ブロウワレイ・アイにはたくさんの種類のビールがあるのですが、タップでしか飲めない種類もいくつかあります。
それがこちら。6 Hop IPAです。IPAというのはIndia Pale Aleの略で、クラフトビールでは今一番流行している種類のエールビールです。ホップの味が強くて苦味があるのが特徴です。
この6 Hop IPAは夏限定のちょっと実験的なIPAです。その名の通り6種類のホップ(Ahtanum, Chinook, Amarillo, Cascade, Nelson Sauvin, Simcoe)を使っています。ホップが多いということはその分モルト(麦芽)が少ないということでもあります。
ブロウワレイ・アイはちょっとセクシーなボトルのとても美味しいIPAがあるのですが、この6 Hop IPAもとても美味しいです。
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