ベスト展覧会:『奇想の系譜展』東京都美術館
2019年は素晴らしい展覧会がたくさん開催されました。とても良かったので図録を買った展示会が以下。クラシックな展示が多いですよね。
- 『奇想の系譜展』東京都美術館
- 『顔真卿』東京国立博物館
- 『新北斎展』森アーツセンターギャラリー
- 『クリムト展』東京都美術館
- 『ギュンターヴ・モロー展』パナソニック汐留美術館
- 『松方コレクション』国立西洋美術館
- 『コートールド美術館展』東京都美術館
- 『ハプスブルグ展』国立西洋美術館
ボクは元々は現代美術が好きなんです。おそらく多感な時期に過ごした場所が80年代の日本と90年代のアメリカだったからだと思います。常に新しいものを求めてしまう。ノスタルジーは好きじゃない。それが変化したのが30代にヨーロッパへ行ってからですね。古典の圧倒的な力に驚いてしまった。単純にでっかい絵が多いってのもあります。デカッ!ウマッ!印象派も良さがわかったのは最近です。いまだにモネとマネとマチスの違いがよくわかってないと、ここで告白しなければいけません。そんなボクでも楽しめたクラシックな展示が多かったということです。
まあ、元々現代美術が好きなボクですから、『奇想の系譜展』が一番良かった展示会でした。展覧会図録だけでなく辻惟雄著『奇想の系譜』の新版も買っちゃいましたもの。大人気の伊藤若冲や歌川国芳は当然すばらしいし、今回の目玉である岩佐又兵衛の絵巻物にも引き込まれました。いやあ、すごいわ。でも、今回ボクにとって一番よかったのは鈴木其一でした。ビビットな色使い。自然なのに人工的。すごくモダンですよね。
2020年はもっと現代美術を観たいなと。
ベスト演劇:『傷だらけのカバディ』劇団鹿殺し
2019年も(映画やライブほどではないにしても)落語や演劇も観に出かけました。念願だった劇団☆新感線もやっと観れました(あ!『偽義経』また取り忘れた!!)。天元突破グレンラガンが大好きなボクとしては劇団☆新感線は絶対に観ないといけないんですよ。落語は立川志らくの独演会しか行けなかったなあ。今年は柳家喬太郎も観に行きたいな。
そんな中でベスト公演は劇団鹿殺しの『傷だらけのカバディ』でした。菜月チョビさんいいですよね!劇団☆新感線もそうなんですが、劇団鹿殺しはエンターテイメントなんですよ。きっと、すごく頭いいのにバカができる。歌も踊りも楽しい。
ベストPS4ゲーム:十三機兵防衛圏
2019年はゲームもだいぶやりました。基本はPS4です。Steamにも手を出しているものの、のめり込むのはヤバいので程々にしています。時間が溶ける。もう、絶対にNintendo Switchとか買えない。買いたいけど、買えない。
ボクは基本的にアクション系のゲームは苦手なんですよ。アクションRPG全盛の昨今、とてもツライ。2019年だったら『プレイグ・テイル』みたいな簡単なステルスゲームですら悪戦苦闘しました(2020年は『ラスト・オブ・アス』の続編が楽しみですね!)。もう、一番最初の兵士にすら発見されちゃう。だから、運びゲーとして話題の『デス・ストランディング』なんか絶対に無理。そんな、アクションが苦手なボクでも『デビル・メイ・クライ5』をやりきれたのは奇跡だと思います。ベリーイージーモードありがとう!
そんな自分的に圧倒的第一位だったのが『十三機兵防衛圏』でした。1985年の日本がメインの舞台なんですが、なかなかいい具合に80年代を再現しています。日本版の『ストレンジャー・シングス』です。そして、ストーリーがぶっ飛んでる。少しづつ解明されていくんですが、「え?まじ?」と何回その展開に驚いたやら。UXもすごく良くできています。多くのゲーマーが同じことを感じたようで、レビュー記事も「傑作」「怪作」の連発です。ボクも「10年に1、2作生まれ来る怪物」に同意です。でも、世界観が出来上がりすぎているから続編はないだろうなあ……
『十三機兵防衛圏』が狂気的に傑作すぎたので、思ったことをちょっと書く
十三機兵防衛圏という突然変異的怪作ゲームについて|ダムレイ|note
ちなみにクソゲー第一位は『新サクラ大戦』でした。ゲーム要素としては『十三機兵防衛圏』と似ているものの、操作性や世界観など全てで『十三機兵防衛圏』が圧倒しました。
ベストボードゲーム :ウィングスパン
2019年はボードゲームもだいぶやりました。こうやって書いているとゲームやったり、映画観たり、音楽聴いたり、本を読んでばっかりで、「仕事してないんじゃないか」疑惑が生まれそうですが、大丈夫です。ちゃんと仕事しています。
今年はなにげに『アグリコラ』のリバイズドエディションを買ってしまって、そっち方面をやっていたため2019年発売のゲームはあまりやってないかもです。あ、「ブーブルクスデッキ」は今年発売だからいいのか。やっぱり、ワーカープレイスメントはいいですよ。ワーカープレイスメントをやりながらみんなでクラフトビールを飲むとか最高です。今年も「クラフトビール+ボードゲームの会」をやりました。来てくれた人たちはありがとう!このブログは読んでないと思うが、一応お礼を言っておきます。
さて、2019年のベストは『ウィングスパン』でした。ボードゲームには1) テーマ、2) ゲームメカニック、3) コンポーネントの三つの要素があります。『ウィングスパン』はコンポーネントが素晴らしい!動物系だと『ファウナ』という名作ゲームがあるのですが、1) テーマ的にはその鳥版とも言えます。3) カードをコレクションしたいようなコンポーネント的にも似ている。しかし、2) ゲームメカニック的には『ファウナ』より『ウィングスパン』はだいぶ凝ってます。『ファウナ』はちょっとプレイすると飽きちゃうんですよ。
アグリコラ リバイズドエディション (Agricola) 日本語版 ボードゲーム
- 発売日: 2016/08/07
- メディア: おもちゃ&ホビー
ベストオブその他
そのほか、2018年同様にベストカレーとかベスト焼酎とかもできるんですが、これ以上「仕事やってないんじゃ疑惑」が深まるともアレなんで、2019年はこの辺で。次回から2020年通常営業です。