キュートでクールでエレクトリックなボク好みの音楽が最近たくさんあります。こういう音楽ってTofubeatsやYMCKなど日本では以前からたくさんありました。Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅに代表される中田ヤスタカもその延長線上にあります。
これに加えて配信系の音楽も活発になりました。初音ミクなどのボカロな音楽をニコニコ動画で配信する流れ。ニコ動の配信から出てきたといえば米津玄師が代表格ですが、みきとPの『ロキ』とか、カラオケでも大人気のバルーンこと須田景凪の『シャルル』とかアニメインスパイアなところも特徴的です。
こういう日本的な音楽って世界ではどうなんだろ?クールでエレクトリックはいいんだけど、キュートってどうよ?と。それが最近はそうでもないんですね。世界にあふれ出ていました。Lo-Fi Beatsなんかもアニメ絵をPVに使うのが特徴ですが、今回紹介する「日本のネット配信インスパイア系」音楽は日本のキュートエレクトリック配信系クール音楽の影響を受けています。
インターネットではいいものは自然に拡散する傾向にありますが、Waifu Wednesdays!のようなプロモーションする媒体も広がりに貢献しているんだろうなーと思います。
"Catching Up" by Omniboi
まず、この流れに気がついたキッカケが今月にリリースされたロサンゼルス在住のアーティストOmniboi(写真)の新曲"Catching Up(残念ながらYouTubeにはアップされていないので、Spotifyのリンクです)"でした。彼のTwitterやYouTubeのアカウントで使われているアイコンが日本のアニメっぽい似顔絵。日清のCMのようにホワイトウォッシュされていない、さすがネイティブな作りです。
"Wasting (Part 2)" by Pheeno
個人単位ではなく、ムーブメントとして海外でもちゃんと動きがあるんだなーと思ったのが、ENM(Epic Network Music)という「日本のネット配信インスパイア系」音楽を取り扱ったレーベルが存在を知った時。ENMOmniboiより先にアルバムデビューしているのがPheenoもエレクトロファンクにエフェクターをかけたボーカルがTofubeatsを彷彿させます。
"I Like Cute Girls" by Cute Girls Doing Cute Things
「キュートなことやってるキュートな女の子」とそのままズバリの名前で「キュートな女の子大好き」という曲です。愛が伝わりますね!ちなみに、Cute Girls Doing Cute Things(略:CGDCT)はアニメジャンルの一つで、『けいおん!』とか『らき☆すた』が代表例です。YouTubeのサムネイルからもわかるようにめっちゃ日本インスパイアです。ちょっとジャジーな感じにかすかにアニメ声のサンプリング。
2019年1月に気になったアーティストのひとこと評
- ザ・おめでたず(あけましておめでとうなヒップホップ)
- 長谷川白紙(2019年のベスト入りほぼ確定)
- Chara(今年のCharaは一味違うと思う - ファンクチューンの"Pink Cadillac"のPVがないのは非常に残念!)
- Ghost like girlfriend(PVがすき)
- ナルバリッチ(なんかメジャーになりそうな予感)
- エゴラッピン(最近またいいですね)
- リア・ドウ(窦靖童)(フェイ・ウォンの娘さんってばめっちゃ才能ありますね!- すっごく観たい中国映画『地球最后的夜晚』のテーマ曲)
- austenyo(いい感じにダラっとしたヒップホップ)
- D'Angelo(ディアンジェロに比べれば富樫の方が仕事している)
- gnash(Tシャツで今年メジャーになると予想)
- Lizzo(80年代感がハンパない)
- Aldous RH(レイジーなロック)
- Gary Clark Jr (レニー・クラヴィッツに続くか?)
- Nick Waterhouse(ザラついたカッコよさ)
- Sauce81 & Shing02(全然違うけど、なんとなくPump Up Volume思い出した)
- Radiohead(相変わらずですね)
- Toro y Moi(なんかいきなり注目集めてませんか?)