カタパルトスープレックス

興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

書評|キャッチーなデータサイエンス本『誰もが嘘をついている』|"Everybody Lies" by Seth Stephens-Davidowitz【2018年夏休み読書週間】

自分が何をしているのか意外と意識できていないものです。自分で思ってるよりいい奴じゃないし、優れてもいない。昔は良かったということも実はあまりないですしね。多くの場合、悪かったことは忘れてしまってるだけです。 セス・スティーヴンズ=ダヴィドウ…

書評|Twitter創業者たちのエゴと魅力『ツイッター創業物語』|"Hatching Twitter" by Nick Bilton【2018年夏休み読書週間】

いろいろなスタートアップの成り立ちを調べてブログで書いていると、企業や人となりには(当然ながら)裏と表があると気がつきます。完璧なんてない。どれだけ素晴らしい業績を残した起業家も成人君主ではなく普通の人間です。 いわゆる会社公認の「創業史」…

映画評『スノーデン』|エドワード・スノーデンから学ぶ自由

社会人になって読書や映画鑑賞から離れていた時期もありました。音楽もそう。CDをケースから出して、プレーヤーに入れる。ちょっとしたことなんだけど、億劫になってしまう。でも、インターネットとサブスクリプションモデルのおかげで、音楽や映画がまた身…

書評|超えてはいけない一線を超えたスタートアップ史上最大のスキャンダル|"Bad Blood" by John Carreyrou【2018年夏休み読書週間】

スタートアップ史上最大のスキャンダルのひとつとして数えられるであろうセラノスの事件をその発端から現在に至るまで詳細に追いかけた一冊。 なぜこれほど多くの実績あるベテラン投資家や政府高官、企業役員たちがセラノスの不正を見抜けなかったのか。シリ…

書評|グロースハック本の決定版|"Hacking Growth" by Sean Ellis【2018年夏休み読書週間】

エリック・リースはリーン・スタートアップを書籍の形で世に出しましたが、グロースハックという言葉を2010年に生み出したショーン・エリスこれまでグロースハックの本を書いてきませんでした。グロースハックはショーンがコンセプトを発表した後に、アンド…

書評|大人ためのリーンスタートアップ『スタートアップ・ウェイ』|"The Startup Way" by Eric Ries【2018年夏休み読書週間】

イノベーションの実現を助ける手法としてリーン・スタートアップは有名です。用語としてMVPとかピボットとか聞いたことがある人もいるでしょう。『スタートアップ・ウェイ』は『リーン・スタートアップ』を書いて世の中にリーン・スタートアップを広めたエリ…

書評|不条理なゲーム開発の世界を垣間見る|"Blood, Sweat and Pixels" by Jason Schreier 【2018年夏休み読書週間】

ゲームの開発は他のソフトウェア開発とかなり違うため、なかなか理解するのが難しい分野です。今回紹介するKotakuの編集者ジェイソン・シュライアーの書籍"Blood, Sweat and Pixels"は普段垣間見ることができなゲーム開発の世界を紹介しています。 ここで紹…

【2018年夏休み読書週間】飲み物の話|水、ビール、ワイン、ラム、コーヒー

2018年の夏は暑いですね。暑い日には飲み物をたくさん飲みたくなります。今回は飲み物についてです。全くイノベーションと関係ありませんが、夏休みですし、読書週間の前半最期にこういう夏っぽいのもいいかなと。 トム・スタンデージ『歴史を変えた6つの飲…