カタパルトスープレックス

興味がない人は無理して読まなくていいんだぜ。

企業のイノベーションプロジェクト成功に本当に必要なこと

Photo by sergio souza from Pexels 夏休みということもあり、このブログで紹介するような書籍は読んでいません。劇団☆新感線の『けむりの軍団』を見に行ったり、話題の『三体』を読んだり、カレーのメニューを開発したりしています。そのため、通常のブログ…

書評|ストリーミング以後の音楽経済|"Rockonomics" by Alan Krueger

アラン・クルーガーはクリントン政権とオバマ政権で経済政策担当財務次官補として経済のアドバイスを提供し、大統領経済諮問委員会の委員長も務めた経済学者です。専門分野は計量経済学で、理論よりデータを重視しました。そんな彼の遺作が彼が深い関わりを…

書評|次の経営バズワード「フライホイール」|Turning the Flywheel by Jim Collins

おそらく、次の経営のバズワードとなるのが「フライホイール」です。アマゾンの成功の秘訣として有名になりつつあります。簡単に言えば、成功の循環サイクルです。フライホイールの名付けの親がアマゾンの戦略コンサルタントを務めていたジム・コリンズです…

書籍|炎上する若者と批判する大人、早咲きの棋士と遅咲きのハリポタ|"Late Bloomers" by Rich Karlgaard

2019年に9歳で最年少棋士となった仲邑菫さんなど若くして才能を開花する人たちがいます。一方で、インスタグラムやツイッターでのバイトテロなど浅はかな行為で炎上してしまう人たちもいます。最近だとレペゼン地球とジャスミンゆまのパワハラやらせによる炎…

映画評|虚構と現実、過去と現在が交差する音楽映画|ローリング・サンダー・レヴュー:マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説

(若干ネタバレがありますのでご注意を) ボクは遅れてきた世代なのでボブ・ディランの全盛期をリアルタイムで体験していません。それでも主なアルバムは持っていたし、ブートレグシリーズも何枚か持っていました。遅れてきた世代だからこそ、ボブ・ディラン…

書評|クラッシーでスタイリッシュでわかりやすい文章を書く|"Dreyer's English" by Benjamin Dreyer

ボクは仕事の関係上、英語と日本語の両方で文章を書く機会があります。チャットもします。メールは毎日書きます。文章も報告書のような短い文章から、戦略書のような比較的長い文章も書きます。このブログもそうですね。何かを書く場合、自分以外の誰かに伝…

書籍|脳で語られる男女の差はほとんどウソ|"The Gendered Brain" by Gina Rippon

Aは〇〇で、Bは〇〇のようなレッテルはわかりやすく、話題にしやすいですよね。「日本人は」とか「外国人は」とか。女性は直感的で、男性は論理的。女性は地図を読むのが苦手で、男性は話を聞かない。そんな本も出ているくらいです。そんな男女脳のカジュア…

書評|日本にいま必要なのは自己憐憫を止めて冷静に分析する勇気|"Upheaval" by Jared Diamond

文明の誕生をテーマにした『銃と鉄と病原菌』と文明の崩壊をテーマにした『文明崩壊』に続くジャレド・ダイアモンドの新著のテーマは「苦難」でした。人類の歴史をテーマにしたものはユヴァル・ノア・ハラリが『サピエンス全史』と『ホモデウス』で引き継い…